道教委　道立高教頭候補確保へ　石狩中心に学校訪問　管理職対象アンケートも

（道・道教委 2022-05-02付）

　道教委は４月２５日、第１回道立高校「未来の教頭」応援プロジェクト会議をオンラインで開催した。教頭候補者の育成・確保に向けた本年度の取組について協議。道高校長協会と連携し管理職向けのアンケートを５月以降に実施するほか、石狩管内を中心に学校を訪問して意見を交換するなど今後の方針を確認した。

　会議は、教頭の魅力化と人材育成に関する具体的・実効性のある取組を道教委・道高校長協会が連携して進めるため３年度に設置。昨年８月には意欲と能力のある管理職登用促進に向けた具体的な取組を示す教頭候補者の育成に向けた行動指針を策定している。

　この日の会議には道教委、道高校長協会、道高校教頭・副校長会から約２０人が参加した。

　開会に当たり道教委の伊賀治康教職員局長があいさつ。前年度の教頭の昇任候補者選考受検者数は過去最低となり、退職者の役付再任用で補充するなど危機的な状況が続いているとし、引き続き有効な対策に積極的に取り組む意向を表明。校長会・教頭・副校長会においても教頭候補者育成の取組の充実へ協力を求め「今回の会議で本年度の取組について認識を共有し、助言をいただきながら状況を改善したい」ときたんのない意見を求めた。

　続いて道教委から本年度の取組について説明。５月以降、管理職向けのアンケートを道高校長協会と連携して実施し、行動指針を踏まえた管理職の育成・確保に向けた取組や校長の行動の変容を調査する方針を確認した。また、特に管理職のなり手が不足している石狩管内を中心とする道立高校を訪問し、管理職の育成・確保に向けた意見交換を行う。

　このほか、３年度から開始した公立学校教頭昇任前研修受講者等のアンケート結果などを踏まえ、研修のさらなる充実を図っていくとした。７月にも第２回の会議を開催する予定。

(道・道教委 2022-05-02付)