高校配置計画地域別検討協議会（石狩）　８～１１年度　６～７学級相当減　「全道の教育」の視点が必要

（道・道教委 2022-05-09付）

オンラインで開催し、８１人が参加

　道教委は４月下旬、第１回公立高校配置計画地域別検討協議会（石狩学区）をオンライン開催した。管内の教育関係者８１人が参加。８～１１年度に６～７学級に相当する中学卒業者減となる見通しなどを示した。出席者からは「定員調整を含め高校配置を考えるときに、全道の教育をどうするかの視点を持つ必要がある」などといった意見が上がった。

　冒頭、石狩教育局の田中賢一局長があいさつし「中卒者の減少化によって高校の小規模化が進んでいる中、高校の再編は避けられない。教育水準を維持し、活力ある高校づくりを進めていきたい」などと述べた。

　引き続き、道教委高校教育課の岡内誠配置・制度担当課長と田原勇人課長補佐が管内を取り巻く状況を説明。

　７年度の定員調整等の検討に当たっては、学区全体で２３５人の中卒者数の減が見込まれ、市区町村ごとの中卒者の状況なども考慮した検討が必要と説明した。

　８年度以降については、１１年度までに学区全体で３９３人の中卒数の減が見込まれることを示した。特に９年度に４２８人の大幅な減が見込まれることや、市区町村ごとの中卒者の状況、欠員の状況を考慮し、札幌市の整備計画も踏まえた上で、札幌市内の再編整備も含めた欠員調整の検討が必要とした。

　出席者からは「定員調整を含め高校配置を考えるときに、全道の教育をどうするかの視点を持つ必要がある。地方について教育面が不十分と感じるので、本道全体をふかんして取組を行ってほしい」などの意見が上がった。

　このほか、アンビシャススクールを導入した野幌高校と千歳北陽高校の概要を説明した。

(道・道教委 2022-05-09付)