高校配置計画地域別検討協議会(オホーツク中) 留辺蘂の募集停止再考を 定員調整検討必要(道・道教委 2022-05-09付)
約65人が出席
【網走発】道教委は4月27日、第1回公立高校配置計画地域別検討協議会(オホーツク中学区)をオンラインで開いた。7年度、学区全体で50人の中卒者数減が見込まれることから、市町ごとの中卒者の状況などを考慮した定員調整等を検討する必要性を示した。協議では、すでに決定している5年度の留辺蘂高校募集停止について再考を求める声などが上がった。
開会あいさつに立ったオホーツク教育局の野上義秀局長は、道内の状況として「急速な中卒者数の減少による高校の小規模化が進む中、教育環境の維持、向上を図るためには高校の再編は避けて通れない重要な課題となっている」と強調。
今後の特色ある高校づくり、高校配置について「本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点で進めていきたい」と述べ、理解と協力を呼びかけた。
続いて、道教委高校教育課の岡内誠道立学校配置・制度担当課長が学区内の検討状況などについて説明した。
7年度については、学区全体で80人の中卒者数減が見込まれることから、市町ごとの中卒者の状況などを考慮した定員調整等を検討する必要性を示した。
8年度以降については、「11年度までに学区全体で50人の中卒者数減が見込まれる」と説明。特に、9年度に北見市で81人と大幅な減少が見込まれることから「北見市内で再編整備を含めた定員調整の検討が必要」とした。
協議では、留辺蘂高の関係者を中心に発言。
留辺蘂高PTAの山久仁会長は「地域で様々な取組を行って、本年度の入学者数がほぼ倍増した。小規模校だからできることもある。募集停止の見直しを求めたい」と要望した。
そのほか、留辺蘂商工会議所の千田剛貴事務局次長から「商工会議所としても地域の高校を存続させたいという思いで、事業計画に高校生と協働したまちづくりを盛り込んだ。ぜひ再考を」、北見市PTA連合会の目黒公宣副会長から「これからの高校づくりに関する指針にもあるとおり、“高校に対する地域の期待”を考慮してほしい」との意見が上がった。
28日午前に開かれた東学区では、第1学年1学級の学校について地域連携特例校導入を検討する必要性などが示された。
同日午後の西学区では、欠員が40人以上生じている学校について、学科の見直しや定員調整の検討が必要とした。
(道・道教委 2022-05-09付)
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