道・道教委　５年度文教施策予算要望　感染症対策など２９項目　端末更新の恒久的財政措置を

（道・道教委 2022-05-10付）

　道、道教委の５年度国の文教施策および予算に関する提案・要望がまとまった。要望事項は重点要望と一般要望の計２９項目。このうち重点要望では、新型コロナウイルス感染症対策の継続や端末更新をはじめとするＩＣＴ環境整備の恒久的な財政措置、教員定数の改善や部活動改革に向けた支援などを盛り込み、政府予算の編成や今後の施策展開に取り入れるよう求めた

　重点要望は８項目。内容をみると、新型コロナウイルス感染症対策として校長の判断で迅速・柔軟に対応する経費、密回避のための特別支援学校のスクールバスの増便、外部人材の配置など財政措置の継続・充実を挙げている。

　「令和の日本型学校教育」構築に向けた要望として、遠隔・オンライン授業に適合したＩＣＴ環境や少人数指導体制の充実、高校の特色化・魅力化へ地域との連携・協働体制構築を図るコーディネーターの配置、職業人材育成の支援を求めた。

　教育の情報化の分野では、高校の１人１台端末を含むＩＣＴ端末の整備や校内通信ネットワークの保守管理・更新、校外通信ネットワークの高速大容量化等の恒久的な財政措置を求めたほか、情報通信技術支援員の全額国庫補助化、統合型校務支援システムの普及拡大を要望した。

　重点要望の新規事項となる生徒指導関連では、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置に関する事業の補助率引き上げや、自殺予防に関する調査研究事業の拡充などの支援体制の充実などを盛り込んだ。

　学校の働き方改革の要望として、副校長、主幹教諭や小学校専科指導など定数措置の拡充、スクールサポートスタッフの教頭支援業務の追加や高校への配置拡充や、部活動改革に向けた自治体・民間団体への財政支援を挙げている。

　一般要望は２１項目で、特別支援教育の専門性向上に向けた免許法認定講習のオンライン化や免許管理システム改修への適切な対応、学校における生理の貧困対策などを要望した。

　きょう１０日の道議会文教委員会で示し、５月中に道議会文教委員会と合同で国への要請活動を実施する予定。

(道・道教委 2022-05-10付)