札幌元町会館前広場活用ＰＪ　園路整備に向け測量　札幌工高土木科３年生

（学校 2022-06-15付）

測量作業に臨む生徒たち

　札幌工業高校（太田潤一校長）は７日、札幌市内の元町会館前広場の園路整備作業を行った。土木学科３年生の課題研究として進めている元町会館前広場活用プロジェクトの一環。生徒２０人が延長約３５㍍、幅２㍍の園路整備に向けて測量作業を行い、地域住民が心地良く利用できる広場を目指して汗を流した。

　元町会館前広場活用プロジェクトは、地域に愛され、将来、子どもたちの思い出に残る広場にすることを目的に東元町まちづくり連合会が進めている。

　同校は、課題研究授業としてプロジェクトに参加。地域住民ワークショップで検討した広場の利用方法に対して学んできた知識や技術を生かそうと活動に取り組んでいる。

　２年度から、道教委の専門高校フューチャープロジェクト事業の指定を受けた。地域関係者らと連携し、将来の本道産業をけん引する高度な専門性を持ったイノベーション人材の育成を目指す事業の一環に位置づけ、研究を進めている。

　プロジェクト推進に当たり、日本技術士会北海道本部社会活動委員会の技術者のミライ研究委員会が協力。公園の測量・設計・計画について指導した。

　この日は、生徒２０人が園路整備を行った。前年度に作成した設計図面をもとに、延長約３５㍍、幅２㍍の園路を砕石ダスト舗装したほか、距離と角度を同時に観測できるトータルステーションを用いた測量作業を行った。

１１日には、広場に敷設したコンクリート板に描かれている広場キャラクター「もっちー」を地域の子どもたちと着色デザインした。

　生徒の一人は「実際の設計業者と近い作業をしているので勉強になる」と話した。

(学校 2022-06-15付)