帯工高　十勝川で水生動物調査　良好な湿地環境形成へ　環境土木科が市民団体と

（学校 2022-06-15付）

生徒３９人が参加

　【帯広発】帯広工業高校（中島泰彰校長）は９日、十勝川中流部市民協働会議と連携した十勝川相生中島地区相生ワンドでの水生動物調査を実施した。環境土木科の生徒３９人が参加。魚類の捕獲・観察を通して、洪水被害を受けた湿地環境の現状を調べた。

　アークコーポレーション（株）（帯広）が事務局を務める十勝川中流部市民協働会議は、湿地環境整備等によってＳＤＧｓに貢献している。ヤナギの再樹林化防止による湿地・草原環境や生物多様性の維持に向けた調査を目的に、４月下旬、十勝川本流とつながる相生ワンドを整地した。

　この日、同会議から１０人、帯広工業高校環境土木科２年生３９人、開発局帯広開発建設部帯広河川事務所職員４人が参加。

　高校生たちは、上流・中流・下流の３ヵ所に分かれて魚類等を採捕。タモ網の使い方などの指導を受けながら、約４９０匹の水生動物を捕獲した。

　このあと、採捕した魚類等の種類を記録し、観察を続けた。

　アークコーポレーションの和田哲也専務は「川を上手に整備すると生物が戻ってくることを、高校生たちに知ってほしい」と話し、活動を見守った。

(学校 2022-06-15付)