手引き用い課題探究を　山鼻中　中学校音楽研究部

（札幌市 2022-06-17付）

音楽教育の充実へ研鑽

　中学校音楽研究部の全市研究集会が山鼻中学校（熊谷誠二校長）で開かれた。本年度の研究推進に関する説明や「音楽科で育む資質・能力の３つの柱について」と題した講話などを行い、音楽教育のさらなる充実に向けて研鑚を積んだ。

　はじめに、研究部長を務める栄中学校の相澤聖子主幹教諭が、本年度の研究推進について説明した。５年度までの研究テーマ「資質・能力の３つの柱をバランスよく育む音楽科の授業～分かる・できる・楽しい授業を目指して」のもと、研究の重点に①題材構成②授業展開の工夫③指導と評価の一体化―の３点を設定した。

　研究の視点には「生徒がどのように学ぶか」「生徒に何を身に付けたいか」の２点を据えた。研究推進に当たっては「会同する会議とオンライン会議の併用」「各区研究部会で、小中の流れやつながりを踏まえた小学校との情報交流」「教員の意見などをもとに、悩みや課題を解決できる内容や、経験年数の少ない教員へのフォローアップを目的とした学習会の実施」などについて工夫することを確認した。

　続いて、研究副部長を務める啓明中学校の田丸基子教諭が「音楽科で育む資質・能力の３つの柱について～教育課程編成の手引き“旅たちの日に”を用いて」と題して講話。「自ら疑問や課題を持ち、主体的に解決するためには課題探究的な学習が必要」と述べ、“旅たちの日に”を使って授業をどのように展開していくか例を挙げた。

　また、札幌市教委教職員育成担当課の河合博子研修担当係長が、資質・能力の３つの柱について育成をバランスよく育むためのポイントを説明。題材の目標、題材の評価基準、指導と評価の計画、観点ごとに総括と学習評価の進め方を話した。

(札幌市 2022-06-17付)