７月２７日ＭＬＡ研修会　札幌豊明高等支援と札幌平岸小　広島大院の栗原教授講演

（札幌市 2022-06-16付）

講演や実践発表を実施する

　市立札幌豊明高等支援学校（小山学校長）と札幌市立平岸小学校（佐藤達也校長）は、７月２７日に平岸小で教職員対象の研修会「今すぐはじめるＭＬＡ（マルチレベルアプローチ）」を開催する。広島大学大学院人間社会学科研究科の栗原慎二教授による講演などを実施する。

　研修会は、両校の教員間の交流をきっかけに昨年から共催。校種が違うＭＬＡの取組に関する理解を深めることなどを目的としている。

　ＭＬＡは、日本の教育状況を踏まえた「体系的で包括的な生徒指導の実践プログラム」で①ＳＥＬ（社会性と情動の学習）②ＰＢＩＳ（ポジティブな行動介入と支援）③ピアサポート（仲間同士の支え合い）④協同学習―の４つが具体的な活動内容となる。

　豊明高等支援では、元年度からＭＬＡの研究に関する特別委員会を校内に設置。生徒の対人関係力の改善・共に支え合う集団づくりを通して、いじめ・不登校を未然に防ぎ、性別や特性による差別のない学校づくりを目指し「ＭＬＡ　豊明版包括的生徒指導」による研究実践を進めている。

　平岸小では、集団での関わり方や他者の感情を理解する能力を養う場の提供、全国的に増加傾向にある不登校・問題行動へ対応するため、昨年からＭＬＡを導入している。

　当日は、栗原教授による講演と両校のＭＬＡに関する実践発表を通して、学びを深める。

　参加対象は市内の教職員、定員は先着順で１２０人。申し込みはグーグルフォームで受け付けている。豊明高等支援のホームページ上に専用ページを設け、２次元バーコードを掲載している。

(札幌市 2022-06-16付)