適切なＩＣＴ活用探る　西園小　西区小・中特支研究部

（札幌市 2022-06-17付）

グループに分かれて実践交流した

　西園小学校（影山晃校長）では、西区小・中合同特別支援教育研究部会が行われた。グループによる実践交流や講話などを通して、個や集団に応じた学習形態やＩＣＴのさらなる活用などについて理解を深めた。

　冒頭、研究部長を務める西園小の波多野祥子教諭が本年度の研究推進計画を説明。研究テーマ「分かる・できる・楽しい授業づくり～個別最適な学びと協働的な学びの充実」のもと、テーマの実現に向けた具体的な手立てや支援について検討・討議し、今後のより良い授業づくりに生かすことを目指すことを確認。個や集団に応じた学習形態、環境整備、ＩＣＴの活用、目標の設定、単元や授業の校正・展開の仕方などに関する有効な手立てや課題などを明らかにし、共有を図ることとした。

　平和小学校の竹田圭汰教諭が「クロームブックを活用した出席停止児童への学習支援」について実践事例を報告したあと、参加者は対面５グループ、オンライン５グループに分かれてクロームブックを活用した学習支援に関して実践交流した。

　各グループは「オンライン写真プリントのサイトを活用し、生徒たちのアルバムづくりに生かしている」「授業支援ソフト・オクリンクをもっと活用したい」「教育用ゲーム・カフートを使っている。自分たちで２択や４択の問題を作成し、友達に解いてもらうことで、学習意欲の向上につながっている」など、それぞれの実践における成果や課題、今後の見通しなどを交流し合った。

　続いて、市教委教育相談担当課の松田岳大特別支援教育相談担当指導主事が「特別支援教育における“個別最適な学び”と“協働的な学び”とは」と題して講話。図工・美術科や小学校算数の図形などを例に、ＩＣＴを活用した教材研究や指導と評価の一体化の必要性を説いた。

(札幌市 2022-06-17付)