新たにICT活用授業実践研修会 地域間の技術格差解消へ 全へき連 7月に第1回開催
(関係団体 2022-06-27付)

全へき連ご案内「今からできるICT」
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 全国へき地教育研究連盟(全へき連、柿崎秀顕会長)は本年度、新たにICT活用に向けた授業実践研修会を開催する。学校や地域におけるICT活用に係る技術格差の解消や、GIGAスクール構想の長所を生かした遠隔双方向授業の普及などを目指すもの。研修は、連盟が積み上げた実践をもとに一層のレベルアップを目指す実践研修と、0(ゼロ)からICT活用を始めるための導入研修の2本立て。いずれも全3回を予定しており、初回は実践研修が7月13日、導入研修が7月20日となっている。

 GIGAスクール構想の加速度的な推進によって1人1台端末の環境が整ったことで、今後、授業等での実践が求められている。一方で、文部科学省の調査によると、ICTを活用した授業実践に、地域格差や学校間格差が生じていることが明らかになった。

 こうした課題を受け、全へき連は、ICTを活用した授業改善および実践の普及・啓発を図るため、新たに研修の場を設定することとした。

 研修の目的は①学校・地域間における技術格差の解消②授業技術の普及③学校間ネットワークの再生④GIGAスクール構想の長所を生かした遠隔双方向授業の普及―の4点。大学や開催地区の実践者、ICT活用教育アドバイザーによる講義や演習を進める。

 研修は、連盟が全国大会や各ブロック大会で積み上げた実践成果をもとに、さらなるレベルアップを図るための「今から始めるICTを活用した授業実践研修」と、ICTの活用を始めるための導入研修「0から始めるICTを活用した授業実践研修」の2本を用意する。

 いずれも全3回を予定。参集および配信で実施する「今から始める~」は7月13日、白老町中央公民館を会場に第1回研修を予定。クロームブックの機能と基本操作、グーグルフォームの作り方や活用、授業ライブ配信、カメラ機能の活用に関する講義・演習を行う計画となっている。

 「0から始める~」は全て配信形式を計画しており、初回は7月20日を予定。ウェブ会議システム・ズームの活用に関する講義、講師や参加者との交流などを行う。

 参加対象および人数は、小規模校に勤務する教職員および教員志望学生らで、参集30人程度、オンライン参加50人程度を予定している。

 受講希望者は、全へき連ホームページの専用フォームから申し込むこと。「今から始める~」が7月6日まで、「0から始める~」が7月10日まで受け付けている。

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(関係団体 2022-06-27付)

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