道教委　デジタル採点システム　モデル校１７校を決定　７月１日説明会経て導入へ

（道・道教委 2022-06-28付）

　道教委は、学校における働き方改革の推進に向けた教員の業務支援ソリューションの実証研究事業の４年度モデル校を決定した。小・中・高１７校で、新規は函館市立亀田中学校など１３校。７月１日の説明会後にデジタル採点システムを導入し、業務時間の縮減や負担感減少の効果を検証する。

　デジタル採点システムとは、解答用紙をスキャンしてデータ化することで、各設問の児童生徒の解答を一覧化して採点するシステム。手書き・コメントの入力、合計点や各問題の正答率の自動集計、校務システムでも利用できる。

　事業は連携協定を締結した日本電気＝北海道支社の協力を受け３年度から開始。道内のモデル校に開発中のデジタル採点システムを試行的に導入し、従来方式での採点と比較することで効果を計測するほか、教員業務支援につながるICTの活用促進や新たなソリューションの可能性を検討することがねらい。

　４年度モデル校は前年度の１０校から１７校に増加。うち６校は道教委の働き方改革推進事業の推進校となっている。各校はこれまでどおりテストを実施した上でシステムを活用して採点作業に要した時間を記録。一部手作業でも採点を行い、導入効果を測定する。

　７月１日午後２時３０分から説明会をオンラインで開催し、事業者が操作方法等に関する説明を行う。道教委はモデル校へのアンケート等でシステムの効果的な活用方法を分析・研究し、５年３月に成果を公表する予定。

　モデル校はつぎのとおり。

▼小学校

▽上川＝旭川市東光―新

▽釧路＝釧路市大楽毛―新

▼中学校

▽石狩＝北広島市東部、北広島市広葉―新、北広島市西の里―新

▽後志＝小樽市桜町―新

▽渡島＝函館市亀田―新

▽日高＝日高町富川

▽檜山＝厚沢部町厚沢部―新、今金町今金

▽オホーツク＝網走市第一―新、紋別市紋別

▽釧路＝釧路市景雲―新、釧路市幣舞―新

▼高校

▽空知＝栗山―新

▽石狩＝野幌―新

▽胆振＝室蘭清水丘―新

(道・道教委 2022-06-28付)