帯広美術館 オンラインアート教室 道東全域に動画等配信 美術品や働く職員の姿収録
(道・道教委 2022-06-24付)

 【帯広発】道立帯広美術館が実施する「オンラインアート教室」の概要が明らかになった。希望する学校に美術作品や同館で働く職員の姿を収めた動画の配信やオンラインによる学芸員との質疑応答などを行う。道教委が道立5美術館で行う事業に加え、独自に対象を道東全域に広げ、多くの学校で実施できるよう配慮。学校の希望に応じ内容も柔軟に変更していく。

 事業は、同館と学校をオンラインでつなぎ、鑑賞プログラム等を実施するもの。コロナ禍における学校の団体観覧の困難さに対応する手段として企画した。

 道教委の事業では対象は十勝・日高・オホーツク管内となっているが、より多くの学校に行き渡るよう、同館独自に釧路、根室管内を加え道東全域とした。

 オンラインによって遠方地でも美術作品の鑑賞体験が可能となり、児童生徒の美術への理解促進が期待される。

 開催中の展覧会や同館所蔵の作品を映した写真や動画の配信に加え、学芸員との質疑応答など双方向のやり取りを予定。道東ゆかりの作品や西洋美術など、的を絞った作品鑑賞も可能。

 また「帯美を探検!美術館ってどんなところ?」と題し、展覧会開催に向けた同館の作業風景や職員の働く姿など、美術館の裏側を収めた動画を配信。美術館の特徴や役割を総合的に学習でき、地域学習や職業体験等の事前学習としても活用できる。

 いずれも、学校の実情や授業の狙い等に応じて配信方法や内容を変えることが可能。事業活用の目的や日程が重なる学校があった場合は、オンラインの利点を生かした同時配信などの手法も想定している。

 道教委による募集は終了しているが、同館ではより多くの学校に行き渡るよう、各自治体を通じて道東域の各校に通知を発出し、年度内の始動を目指す。

 担当者は「学校とのやり取りを通じて事業内容を拡充・発展させるなど、柔軟に対応していく」と話している。

(道・道教委 2022-06-24付)

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