北見市学力向上推進委 ICT研修 視覚的に考えを整理 上常呂中の堀田教諭授業公開
(道・道教委 2022-06-30付)

北見市ICT指導力向上研修会
シンキングツールで視覚的に考えをまとめた

 【網走発】北見市学力向上推進委員会(平田和史委員長)は16日、上常呂中学校(石原邦彦校長)で第1回ICT指導力向上研修会を開いた。推進員を務める上常呂中の堀田陽一郎教諭による1年生道徳の授業を公開。ウェビングなどのシンキングツールを活用し、生徒一人ひとりの考えを交流したり、考えを視覚的に整理したりする授業を展開した。

 市では、1人1台端末に授業支援ツールとして「ロイロノート」を導入。ロイロノートを活用した授業のスキルアップを目指し、市学力向上推進委員会では年6回の研修会を計画している。

 堀田教諭は、1年生道徳「私の話を聞いてね」(生徒数17人)を指導。

 教材は、内容項目「相互理解、寛容」について取り扱ったもの。生まれつき右手の指がない少女ペイジ・エドワーズさんがインターネット上に溢れる誹謗中傷を愁い、発信したメッセージを紹介。容姿、価値観など人それぞれの「違い」について考えさせる内容となっている。

 授業では、3種類のシンキングツールを使った思考場面を設定。

 1つ目はウェビング。「価値観や考え方が違う人たちが幸せに生活するために必要なことは何だろう」との問いに対する考えを、共同編集可能な共有ノートに書き込ませた。共有ノートを活用することで「人との違いを認め合う」「人に伝えるときに、相手を傷つけないように意識する」など、多様な考えを交流・共有できるようにした。

 つぎに座標軸を使って、ウェビングで挙がった意見を整理する個人思考へ。「実現できそう」「実現できなさそう」の観点で意見を仕分け、つぎの活動に向けて一人ひとりの考えを明確化させた。

 最後はクラゲチャートを活用。座標軸でまとめた意見の中から「これが大切」と思うものを1つ選択し、理由と共にまとめさせた。

(道・道教委 2022-06-30付)

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