第１回推進協　事業展開等確認　系統的な学習機会を　道教育大・奥平准教授助言

（道議会 2022-07-14付）

協力校の交流予定などについて協議を深めた

　【函館発】渡島教育局は１２日、南茅部高校で渡島フロンティア人材育成事業・第１回推進協議会を開いた。事業協力校の教職員および外部協力者ら１３人が参加。事業進行の流れを確認したほか、道教育大学函館校の奥平理准教授が協力校における取組について助言し、児童生徒の好奇心を育む活動の展開を期待した。

　会議は小中高１２年間における児童の発達段階に応じて、探究的な学びを継続的に深めることなどを目的とした渡島フロンティア人材育成事業における各校の取組の交流や協議を通して、事業の遠隔な推進に寄与するためのもの。

　柴田快憲社会教育指導班主査が事業概要について説明したあと、事業協力校の函館市立南茅部小学校、尾札部中学校、臼尻中学校、南茅部高校の４校の教職員が縄文文化を活用して現在取り組んでいる活動および今後の予定を説明。

　外部協力者として、道教育大函館校の奥平准教授がリモートで参加し、４校の活動について助言した。

　奥平准教授は南茅部小や臼尻中における学年ごとに段階を踏んだ取組について「各学年で縄文に触れる学習は、学びの繰り返しによって児童生徒が自発的に探究に向かう一つのきっかけになり得る」と評価。「取組をもとに、校種間連携による発展的な学びにつなげるとより効果的」と話した。

　レポート作成などの取組については「文章を書く活動を続けることは発信につながる。縄文ガイドブックの作成などもアイデアの一つ。子どもたちの知的好奇心を育む活動につながれば」と述べ「高校生が中学生と共に活動するなど、系統的な学習の機会があると、より深い学びにつながるのでは」と助言した。

　また、渡島総合振興局保健環境部の担当者が縄文文化に関するこれまで実施してきた取組や今後のイベントについて情報提供を行うなど、各校の活動の充実に向け、協議を深めた。

(道議会 2022-07-14付)