道教大附属札幌小 4年度研究大会 子が主体的に学び協力 “学び舎”再こうへ16授業
(札幌市 2022-07-14付)

道教育大学附属小研究大会・開会式
全体会で本年度の研究内容等を確認した

 道教育大学附属札幌小学校(髙久元校長)は8日、同校で4年度教育研究大会を開催した。研究主題「“学び舎”の再こう(考・構・興)」。研究副主題「行為主体性を育む学び」のもと、各教科合わせて16の公開授業と分科会を実施。児童が主体的に学び、他者と協力する姿を披露した。

 研究主題「“学び舎”の再こう(考・構・興)」は、本年度で2年次目。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、同時双方向オンライン授業システムの広がりや、インターネットを介した学びが普及した一方で「多くの人が集い学ぶことの意義そのものが大きく揺らいでいる」と考察。「学び舎としての意味・意義を再び考える」「学び舎としての在り方を再び構築する」「学び舎としての存在意義を確かにし、再び取り戻す」について、学び舎の意義を再定義し、新しい時代の学校教育が担う役割を明らかにしていくとした。

 昨年の研究成果を踏まえ、本年度は研究副主題を「行為主体性を育む学び」に設定。学校生活や授業での児童の様子等を考慮し、「意志をもって行動する様相、つまり“行為”を伴った主体性を、学び舎で育むべき主体性」とした。

 その上で、多様な価値を尊重し、自ら目的や目標を設定して行動に移す能力を行為主体性と定義した研究を進めることとした。

 研究の具体では、子ども自身の探究の方向性を「Myコンパスを見つめる」と名付け①Myコンパスを見つめる②他者視点を取り入れ、Myコンパスを見つめ直す③Myコンパスを振り返る―の3つを重点とした。

 開会式では、髙久校長があいさつに立ち「新型コロナの影響で、今後の社会はさらに予測困難になっている。個人での主体的な行動には限界があり、他者との協力は必要不可欠なもの」と呼びかけた。

 その上で「学び舎で他者と協力して成長する子どもの様子を見てほしい」と述べた。

 このあと、研究主任の河本岳哉教諭が研究提言。研究主題・研究副主題について解説した。

(札幌市 2022-07-14付)

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