様々な視点で工夫考察 3年社会 身近な店題材に
(札幌市 2022-07-14付)

道教育大学附属小研究大会・授業
商品がよく売れる場所と理由を考え、共有した

 公開授業のうち、3年1組の社会科では、単元「お店で働く人」を樋渡剛志教諭が指導。学校近くのスーパーマーケットの店内図を使用し、消費者と販売者の視点から、商品の配置場所について考えた。

 単元では、授業・活動を通して「他者の視点を推論することで、多様な消費者のニーズについて考えながらも、売り上げを高めようとする店長の工夫について考える姿を引き出すことが、単元における行為主体性を育むことにつながる姿」を目指している。

 本時は11時間扱いの8時間目。目標は「卵が、スーパーの入り口から遠くに配置されている意味を考える活動を通して、消費者の店内移動の仕方や販売者の商品の品質管理をとらえ、売り上げを高める工夫について考え表現している」に設定した。

 冒頭、樋渡教諭が同校の近くにあるスーパーの店内図を黒板とグーグルジャムボードに示し、「人気商品の卵が買いやすい場所はどこか」と問いかけた。

 児童は、ジャムボード上で自身が考える場所を選択。「入口付近だと、すぐに目に入って買いやすい」「割れやすいから、最後に選べるようにレジの近くだと思う」などと、消費者の視点から意見を発表した。

 つぎに、実際の店舗では、中央付近で販売していることを確認。樋渡教諭は「なんで中央付近に卵を配置しているのか」と再び問いかけ、販売者の視点から配置場所を考えるよう促した。

 児童は「中央は人が多く通るから」「人気商品だから、いろいろな商品が目に入るようにしていると思う」などと述べ、消費者と販売者の視点・思考に違いがあることを理解した。

 最後に、夏季限定商品でもある花火の販売場所について、消費者・販売者の視点から、どのような工夫がされているかを考えた。

(札幌市 2022-07-14付)

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