河川環境への親しみ育む　札幌平和通小が月寒川探検　建設コンサル等の協力で

（札幌市 2022-07-14付）

月寒川を真剣に探究する児童たち

　札幌市立平和通小学校（増谷忍校長）は６日、札幌市内の建設コンサルタント会社など５者の支援を受け、総合的な学習の時間として月寒川探検を行った。４年生５５人が、月寒川に生息する水生生物や川の水質・環境を調査。児童たちは歓声を上げながら魚などを捕まえ、身近な自然環境への理解を深めた。

　協力企業は（株）北海道技術コンサルタント、（株）環境テクニカルサービス、（株）シン技術コンサル、北海道開発技術センター、（株）北海道水工コンサルタンツの５者。

　５者は平成８年から毎年、川と子どもをテーマにした「月寒川にぎわい川まつり」の実行委員として運営・協力している。

　新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年、一昨年と川まつりは中止を余儀なくされた。

　このため昨年、自然に接する機会が少ない児童たちに、身近な川との触れ合いを通して水や生き物の面白さや不思議さを体験してもらおうと、代替企画として札幌市立東白石小学校（中道寿美恵校長）を対象に総合的な学習の時間の支援に取り組んだ。

　本年度は１６人の講師による協力のもと、東白石小に加えて近隣の平和通小でも実施することとした。

　平和通小の児童５５人は、２グループに分かれて調査を開始。生き物グループはウグイなどの水生生物の採取、水質・ごみグループは透視度やパックテストによる水質調査に取り組んだ。

　講師は児童たちが川に入る際、「怖いという気持ちを大事に慎重に挑もう」などとアドバイス。

　児童たちは、魚の名前や川の水質などを真剣に記録した。調査結果はプレゼンテーションソフトを使用して資料を作成し、学級内で発表する。

　引率した近藤夕紀子教諭は「大勢の大人の協力によって安全で楽しい授業になり、児童たちにとって一生の思い出になった。今後も活動を継続できれば」と感謝の言葉を述べた。

　道技術コンサルタントの坪谷太郎流域計画部次長は「児童たちが川の良さを知り、自然に触れることができる良い機会。継続的に支援していきたい」と話した。

(札幌市 2022-07-14付)