札幌市教委　５年度教科書選定　高校等　新規に２２６点　新学習指導要領移行に伴い

（札幌市 2022-07-26付）

　札幌市教委は１９日、ＳＴＶ北２条ビルで第１３回教育委員会会議を開いた。５年度に使用する高校・中等教育学校（後期課程）・特別支援学校の教科用図書の調査研究報告書について協議。高校・中等教育学校などの教科用図書は、新学習指導要領への移行に伴うものは新規に２２６点が選定された。

　高校・中等教育学校後期課程の教科用図書は、学校や学科、コースの実態を踏まえ、毎年度採択。各校の校長を委員長とする教科書選定委員会を設置し、使用希望教科用図書を選定している。

　市立札幌山の手支援学校高等部については、高校に準じた教育課程を編成していることから、高校と同様の扱いとなっている。

　特別支援教育用教科用図書においては、主たる教材として、道教委の採択参考資料の対象となっている一般図書、教科用図書選定審議会委員が推薦した教育目標を達成するために適切と認められる一般図書を調査研究の対象としている。

　各校の使用希望教科用図書は「札幌市教科用図書選定審議会」が、市の学校教育の重点などを踏まえた内容になっているかを調査研究し、調査報告書としてまとめている。

　１９日の教育委員会会議では、報告書の内容を確認・協議した。

　高校は、普通教科・専門教科を合わせて、５１８点を選定。新規選定点数は２３１点となった。うち新学習指導要領の実施に伴う新規の選定点数は２２６点となっている。

　特別支援教育用の教科用図書は、計４５点。一般用図書は１６５点となった。

　報告後の質疑では「教科書の２次元バーコードの使用感は」「出版社が少ない教科については、弊害等はないのか」などについて意見を交わした。

　５年度の使用教科用図書は、次回の教育委員会会議で決定する。

(札幌市 2022-07-26付)