高校配置計画地域別検討協〈後志〉 地域状況の変化考慮を 公私が切磋琢磨する環境維持も
(道・道教委 2022-08-17付)

後志局高校配置計画地域別検討協
オンラインを含め110人が意見を交わした

 【小樽発】後志教育局は7月22日、第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(後志学区)を開催した。オンライン参加を含め、関係者ら約110人が出席し、管内公立高校の配置の在り方などについて意見を交わした。参加者からは、公私が切磋琢磨できる教育環境の維持や、地域の状況の変化に考慮を求める声などが上がった。

 当日は後志合同庁舎に会場を設けたほか、オンラインによる参加を可能とし、管内の町村長、市町村教委教育長、公・私立高校長、小・中学校長、PTA、商工会等関係者ら約110人が出席した。

 はじめに道教委の山城宏一高校教育課長らが公立高校配置計画案および「これからの高校づくりに関する指針」の改定の方向性などについて説明した。

 配置計画案の説明では、8~11年度までの見通しとして、後志学区については、1~2学級相当の調整が必要なことを示した。

 本年度の入学者選抜の結果、欠員が40人以上生じ、1学級の減となった余市紅志高校、岩内高校については、9月上旬の配置計画決定時に5年度の募集学級数を公表すると説明した。

 出席者との協議では、管内市町村関係者や商工会議所関係者、私立学校関係者らから「高校は地域の活力に大きな影響を与える」「魅力ある高校づくりを進めてほしい」「地域の意向に十分配慮してほしい」「公私が切磋琢磨できる教育環境の維持を」などといった意見が上がった。

 また指針の改定に当たっては「新幹線の延伸・在来線の廃止などの地域の状況の変化についても考慮してほしい」などといった意見が出たほか、倶知安農業高校の近江勉校長が、地域と連携して課題解決に取り組んだ事例などについて紹介した。

 山城課長は「学習指導要領が改訂となり、今まで以上に探究学習が求められるようになった」とし「生徒の課題解決能力を育成するためには地域との協力が必要」と強調。「地域とより強い連携を図りながら、取組を推進してほしい。道教委としても、一緒に魅力ある高校づくりについて考えていきたい」と述べた。

(道・道教委 2022-08-17付)

その他の記事( 道・道教委)

【辞令】道教委(8月16日付)

▽釧路市音別中教頭(釧路市愛国小教諭) 白井正憲

(2022-08-17)

地域との連携・協働を強化 白糠高にCS設置 設置道立高は26校に

 道教委は、白糠高校における学校運営協議会(コミュニティ・スクール、CS)の設置を決定した。道立高校におけるCSの設置校は26校目。同校はこれまでも、地域との連携・協働による探究活動やキャリ...

(2022-08-17)  全て読む

道教委 永年勤続者表彰 努力が確かな道筋 倉本教育長 30年の尽力に敬意

道教委永年勤続者表彰  道教委は10日、道庁別館で4年度永年勤続者表彰を挙行した。勤続30年の節目を迎えた職員一人ひとりに倉本博史教育長が表彰状を授与。教育行政の最前線で尽力してきたこれまでの努力に敬意と謝意を示...

(2022-08-17)  全て読む

石狩管内の文科省・道教委指定事業 授業改善チーム 北広島大曲小を追加 石狩局 文科5事業、道教委9事業

 石狩教育局は、4年度の管内道立学校・市町村における文部科学省および道教委の研究指定校をまとめた。文科省による5事業、道教委による9事業の計14事業で、授業改善推進チーム活用事業では北広島市...

(2022-08-17)  全て読む

北音教 夏季研修会を開催 小中一貫意識した授業へ 筑波大附属小の平野氏ら迎え

北音研授業1  北海道音楽教育連盟(北音教、足立教会長)は8日、札幌市立資生館小学校で夏季音楽教育研修会を開いた。筑波大学附属小学校教諭(筑波大非常勤講師兼務)の平野次郎氏と、道教育大学札幌校准教授(藤女...

(2022-08-17)  全て読む

道教委 社会との共創推進PJ 高校生90人 探究の学び深める 活動成果10会場で発表へ

 道教委は3日と8日、「社会との共創」推進プロジェクトのオンラインセミナーを開催した。17校から合計約90人の高校生が参加し、情報の収集・整理・分析など探究活動のポイントを学んだ。生徒たちは...

(2022-08-16)  全て読む

濃厚接触者の自宅待機 道立校は5日間に短縮 さぁチェック活用で確認徹底を

 道教委は、国の新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針の変更に伴い、道立学校における取り扱いを8日付で関係者に通知した。濃厚接触者の待機期間を7日間から5日間に短縮。特別な事情がある場...

(2022-08-16)  全て読む

小学生の学習到達度を把握 英検ESG 12月開始へ 道教委 指導教材は10月送付

 道教委は、道内の小学校を対象に開始する英検ESGの実施方針を固めた。学習の到達度を測定するテスト教材「確認パッケージ」は12月から5年1月、学校が希望する日に実施する。授業や家庭学習で活用...

(2022-08-10)  全て読む

文科省が行動計画を策定 英語教育と発信力改善へ 英語教師の登用を拡充

 文部科学省は8日、英語教育・日本人の対外発信力の改善に向けたアクションプランを公表した。「学校英語教育の底上げ」「教員採用・研修の改善」など5点を柱として掲げ、英語力の地域間格差の解消を図...

(2022-08-10)  全て読む

家庭教育サポート企業アンケート 職場体験で期待 関係深化が7割超 檜山局が初 3割が関係良好に

 道家庭教育サポート企業等制度は締結企業および団体が学校行事やキャリア教育、地域行事への参加・協力を通して、家庭教育の一層の推進を図るもの。  檜山局では、6つの取組項目のうち、地元で...

(2022-08-10)  全て読む