道教委 社会との共創推進PJ 高校生90人 探究の学び深める 活動成果10会場で発表へ(道・道教委 2022-08-16付)
道教委は3日と8日、「社会との共創」推進プロジェクトのオンラインセミナーを開催した。17校から合計約90人の高校生が参加し、情報の収集・整理・分析など探究活動のポイントを学んだ。生徒たちは今後の探究活動の成果を、全道10会場で開催する「探究チャレンジ」で発表する。
本年度から3ヵ年で取り組むS―TEAM教育推進事業の一環。高校生が実社会の課題解決に向けて大学、研究機関、企業、自治体などと関わりながら探究活動に取り組み、生徒の言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力などを育むことを目的としている。
企業の課題解決に取り組む「アントレプレナー教育型」のセミナーを3日に開催し、11校14チームの計61人が参加した。(株)ニトリホールディングスの担当者がアイデアを求める企業の課題について説明したほか、ネクストソサエティ(株)の芝香代表取締役がビジネスプランの作成に必要な知識や考え方を伝えた。
地域の課題解決策を提言する「地域課題解決型」のセミナーを8日に開催し、6校7チームの計32人が参加。ワークショップでは北海道大学観光学高等研究センターの岡田真弓准教授が講師となり、地域の課題や改善点を共有。希望する地域の未来予想図のイメージを膨らませた。
参加生徒は、豊かな自然や充実した福祉制度などの地域の利点を示す一方、基幹産業の後継者不足、商店街の過疎化、子育てしやすい環境の整備などを課題として提起。岡田准教授は地域の基本情報を書籍・インターネットで収集した上で、行政や地域の関係者へのインタビューなどの実地調査を勧め「より興味を持つことで背景や要因が見えてくる。現場のデータや聞いた内容を総合し、長所と短所をつなぐ地域の未来予想図を考えてほしい」と呼びかけた。
成果発表会の場である探究チャレンジは石狩(12月14~16日)を皮切りに10会場で順次開催。優秀な成績を収めた各地域の代表校は来年3月に開催予定の「探究チャレンジ・北海道」に出場する。
(道・道教委 2022-08-16付)
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