小学生の学習到達度を把握　英検ＥＳＧ　１２月開始へ　道教委　指導教材は１０月送付

（道・道教委 2022-08-10付）

　道教委は、道内の小学校を対象に開始する英検ＥＳＧの実施方針を固めた。学習の到達度を測定するテスト教材「確認パッケージ」は１２月から５年１月、学校が希望する日に実施する。授業や家庭学習で活用できる「指導パッケージ」は１０月上旬に各学校に送付する予定。客観的な指標によって本道児童の英語力を把握するとともに、英語教育の授業改善を推進する。

　英検協会による英検ＥＳＧは、小学校英語教育における指導改善と学習到達度を確認し、指導と評価に生かすことのできるサービス。児童向けの確認パッケージと教員向けの指導パッケージで構成する。

　道教委は元年度から中学生を対象に英検ＩＢＡを実施し英語力向上を図ってきた。本年度は新たに小学校を対象に英検ＥＳＧを開始し、小・中学校で学びの連続性のある英語教育を推進する。

　対象は実施を希望する、札幌市を除く道内公立小学校（義務教育学校前期課程含む）の６年生。英検ＥＳＧの実施や資材の搬送など学校側の費用負担はない。

　確認パッケージは学習到達度を確認して客観的な指標で表す測定ツール。小学校卒業時に「英語でできるようになったこと」を指導者・児童自身が客観的な指標を通して理解できる。

　実施期間は１２月１日から５年１月３１日で、学校が実施予定日を設定。マークシート形式で実施時間は３０分となっている。英検協会が解答用紙の採点・集計・結果分析を行ったスコアレポートを５年３月に学校・市町村教委に送付する。

　授業で教員が利用する補完教材である指導パッケージは、１０月上旬ごろに英検協会から学校に電子データで送付。ＣＡＮ―ＤＯリスト形式での学習到達目標や復習ワークシートがある。活用は任意で、必要に応じて印刷して活用する。

(道・道教委 2022-08-10付)