空知管内の文科省・道教委指定事業 専門高FPJ岩農高3年目に 空知局 文科11事業、道教委12事業
(道・道教委 2022-08-09付)

 【岩見沢発】空知教育局は、本年度の管内道立学校、市町における文部科学省・道教委指定事業をまとめた。文科省指定は11事業、道教委指定は12事業となっている。岩見沢農業高校では実践的職業教育推進事業「専門高校フューチャープロジェクト」3年目の取組を推進。夕張高校では道CLASSプロジェクト2年目の取組を推進する。指定事業の概要はつぎのとおり。

◆文部科学省

▼スーパーサイエンスハイスクール

▽指定先=滝川高

 先進的な科学技術、理科・数学教育を通して、生徒の科学的能力・技能や思考力、判断力および表現力を培い、将来国際的に活躍し得る科学技術人材等の育成を図る。

▼発達障がい支援成果普及事業

▽推進地域=妹背牛町

▽推進校=妹背牛小、妹背牛中

 教員の発達障がいに関する専門性の向上を図り、発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を図るため、その取組の成果を広く道内に普及し、発達障がいの可能性のある幼児児童生徒の支援の充実を図る。

▼切れ目のない支援体制整備充実事業

▽指定先=岩見沢市、栗山町、新十津川町

 日常的にたんの吸引や経管栄養等の医療的ケアが必要な児童生徒の教育の充実を図るため、学校に看護師、准看護師、保健師、助産師を配置・活用し、医療的ケアの実施等を行う。

▼スクールソーシャルワーカー活用事業

▽指定先=岩見沢市、美唄市、滝川市、深川市、砂川市

 いじめ、不登校、暴力行為、児童虐待など生徒指導上の課題に対応するため、社会福祉等の専門的な知識・技術を用いて、児童生徒の置かれた様々な環境に働きかけて支援を行うスクールソーシャルワーカーを教委・学校等に配置し、教育相談体制を整備する。

▼スクールカウンセラー活用事業

▽指定先=南幌町、奈井江町、上砂川町、長沼町、由仁町、栗山町、月形町、浦臼町、新十津川町、妹背牛町、秩父別町、雨竜町、北竜町、沼田町、夕張市、岩見沢市、美唄市、芦別市、赤平市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市、夕張高、岩見沢東高、岩見沢西高、岩見沢農業高、美唄尚栄高、美唄聖華高、芦別高、栗山高、砂川高、深川東高、深川西高、滝川高、長沼高、月形高、奈井江商業高、新十津川農業高、南幌高、雨竜高等養護

 児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識および経験を有する者をスクールカウンセラーとして公立学校に配置し、児童生徒へのカウンセリング、教員・保護者へ助言等を行い、児童生徒の心の悩みの深刻化やいじめ・不登校等の問題行動の未然防止、早期発見・早期対応を図る。

▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(地域と学校の連携・協働体制の構築の推進)

▽指定先=南幌町、夕張市、砂川市、新十津川町

 コミュニティ・スクールを導入するとともに、幅広い地域住民や企業・団体等の参画によって地域学校協働活動と一体的に推進することで学校と地域の連携・協働による持続可能な推進体制の構築を図る。

▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(地域学校協働活動の実施)

▽指定先=南幌町、奈井江町、上砂川町、由仁町、長沼町、栗山町、浦臼町、新十津川町、秩父別町、夕張市、岩見沢市、美唄市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市

 地域と学校の協働活動を通じて、子どもたちの社会性・自主性・創造性等の豊かな人間性をかん養するとともに、地域社会全体の教育力の向上を図り、地域の活性化や子どもたちが安心して暮らせる環境づくりを推進する。

▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(コミュニティ・スクールの導入に向けた活動)

▽指定先=奈井江町、歌志内市

 公立学校に学校運営協議会を設置して地域と共にある学校づくりを推進するため、コミュニティ・スクールの効果的な導入・運営方法等について、総合的な推進方策について検討する。また先進校視察や研修会等の実施による学校運営協議会関係者の資質向上を図る。

▼学校・家庭・地域の連携協力推進事業(地域における家庭教育基盤整備事業)

▽指定先=南幌町、長沼町、栗山町、砂川市

 家庭教育支援チームの組織化等による相談対応、保護者への学習機会や親子参加行事の企画・提供などを通して、全ての保護者が安心して家庭教育を行うための支援活動を行う。

▼学習指導員配置事業

▽指定先=南幌町、奈井江町、上砂川町、長沼町、由仁町、栗山町、浦臼町、妹背牛町、秩父別町、雨竜町、北竜町、沼田町、夕張市、岩見沢市、美唄市、芦別市、赤平市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市、夕張高、岩見沢東高、岩見沢西高、岩見沢農業高、美唄尚栄高、長沼高、栗山高、月形高、滝川高、砂川高、南幌養護、美唄養護

 児童生徒の学習定着度に応じたきめ細かな指導や、新型コロナウイルス感染症対策を図るための少人数指導など、児童生徒の学びを保障する取組をサポートするため、学校教育活動を支援する人材を配置する。

▼スクール・サポート・スタッフ配置事業

▽指定先=南幌町、奈井江町、上砂川町、長沼町、由仁町、栗山町、浦臼町、妹背牛町、雨竜町、北竜町、夕張市、岩見沢市、美唄市、芦別市、赤平市、三笠市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市、南幌養護、美唄養護

 教員が児童生徒への指導や教材研究等に一層注力できる体制を整備するため、教員の業務支援を行う。

◆道教委

▼学校力向上に関する総合実践事業

▽指定地域=芦別市、美唄市

▽中核校=芦別小、美唄市東小

▽指定校=芦別市(上芦別小、芦別中、啓成中)、美唄市(中央小、美唄中、東中)

 管理職のリーダーシップのもと、全教職員が一つのチームとなって、包括的な学校改善を推進する学校モデルを提示し、実践の成果を普及・啓発するシステムを構築することによって、小・中学校の学力向上を図る。

▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業

▽指定先=岩見沢東高

 医学部への進学を目指す生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに、教育課程や指導方法の改善・充実を図る取組を実施する。

▼授業改善推進チーム活用事業

▽指定先=滝川市(西小、滝川第三小)

 児童の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小学校に1人ずつ授業改善推進教員を配置し、その推進教員からなる授業改善推進チームを活用して学校全体の授業改善に取り組む。

▼体育専科教員活用事業

▽指定先=岩見沢市南小、滝川第二小

 体育を専門とする教員を配置し、学級担任等とのチーム・ティーチングによる指導や授業づくりの支援等を行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。

▼退職教員等外部人材活用事業

▽学力向上=赤平小、岩見沢市(南小、志文小、第一小)、深川小、長沼小、三笠小、美唄市東小、岩見沢市中央小、美唄市中央小、深川市北新小、新十津川小、長沼中、新十津川中、滝川市明苑中

▽小学校外国語活動=岩見沢市栗沢小、北竜町真竜小、南幌小

 理数教育・小学校外国語活動の充実や児童生徒の学力向上を図るため、退職教員や社会人等を非常勤講師として配置する。

▼中1ギャップ問題未然防止事業

▽指定先=滝川市(江陵中、第一小、第二小、江部乙小)

 子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の連携を促進するとともに、家庭や関係機関との情報共有を図る取組を進める。

▼小中一貫教育サポート事業

▽指定校=長沼町(長沼小、長沼中)

 中学校区における目指す子ども像の設定および小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校9年間を通じた教育課程の編成・実施等、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入および円滑な実施への取組を支援することによって、義務教育の質の向上を図る。

▼北海道ふるさと教育・観光教育等推進事業

▽実践校=岩見沢市東小(アイヌ)、滝川市明苑中(観光)

▽協力校=夕張中(北方領土)、岩見沢市メープル小(観光)、深川市多度志小(観光)

 道徳科、総合的な学習の時間、特別活動等で「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業等の教育資源を活用したりすることで、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。

▼フッ化物洗口普及事業

▽管内の幼稚園および小・中学校

 知事部局と連携し、幼児児童生徒にかかる歯・口腔の健康づくりの推進を図るため学校へフッ化物洗口の導入を促進する。

▼北海道家庭教育サポート企業制度

▽全24市町

 家庭教育を支援するための職場環境づくりに取り組む企業等が、道教委教育長と協定を締結し、相互の協力の上、北海道における家庭教育の一層の推進を図る。

▼実践的職業教育推進事業「専門高校フューチャープロジェクト」

▽指定先=岩見沢農業高

 農業高校と工業高校が大学や企業等と連携し、地域産業の課題解決に必要な資質・能力を育成するための実践研究を行い、成果を全道に広く普及することで、実践的な職業教育の充実を図る。

▼北海道CLASSプロジェクト

▽指定先=夕張高

 高校生と地域の大人が一緒に「地域活性化」をテーマとした課題探究型の学習体験を通じて、持続可能な地域と学校の連携・協働体制を整備し、地域創生の実現を目指す。

(道・道教委 2022-08-09付)

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