第63回道学校給食研究大会紋別大会 生きる力育む食育推進 関係機関連携し取組充実を(道・道教委 2022-08-08付)
約200人が参加した
【網走発】第63回道学校給食研究大会紋別大会が2日、紋別市民会館で開かれた。3年ぶりの開催で、全道各地から学校教職員、学校給食関係者ら約200人が参加。主題「生きる力を育む食育の推進と学校給食の充実をめざして~流氷と大地の恵みを活かし、人が輝き躍動するまち もんべつ」のもと、基調講演や分科会などを通して、学校・家庭・地域が連携・協働した食育の充実を目指した。
道教委、紋別市教委、道学校給食研究協議会、道学校給食会で構成する実行委員会主催。
大会長を務める道教委の倉本博史教育長があいさつ。
朝食を取らない児童生徒の割合や肥満傾向児の出現率が全国平均を上回るなど、本道の課題を指摘した上で「学校教育活動全体を通して食に関する指導の充実を図り、子どもたちが食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付けていけるようにするとともに、おいしく安全な学校給食の提供に万全を期していくことが重要」と強調。
研究大会が「各学校における食育の推進はもとより、本道における学校給食の振興に大きく貢献するものと考えている」と述べ、学校や共同調理場における取組の充実に期待を寄せた。
実行委員長を務める紋別市教委の堀籠康行教育長は、子どもたちに“食べる力”と“生きる力”を育むため「学校給食を通して望ましい食習慣を身に付けさせ、地産地消や食文化の理解など、学校・家庭・地域がより連携し、食育の推進に取り組むことが重要」と強調。研究大会が「道内各地域の学校給食と食育の充実につながれば」と期待した。
また、次期開催地を代表して釧路市教委の岡部義孝教育長が登壇。大会運営の充実に向けて準備に取り組んでいく考えを示したほか、「来年も釧路で多くの参加を期待している」と呼びかけた。
4年度道学校給食功績者表彰式に移り、受賞者10人が倉本教育長から長年の功績がたたえられ、表彰状と記念品を受け取った。
受賞者を代表して、札幌市立羊丘小学校の吉川紫乃栄養教諭が「今回の栄誉を励みとし、これからもなお一層学校給食の充実と学校給食を活用した食育の推進に努力していく」と謝辞を述べた。
このあと、㈱コンサドーレの管理栄養士を務める㈱ウェルネスプランニングの小松信隆代表取締役が「子どもたちへの食習慣の指導」と題して講演。
午後からは、「食育推進体制の在り方」「小・中学校における食に関する指導」「特別支援学校における学校給食と食に関する指導」「地場産物を活用した献立の工夫と衛生管理」の4分科会に分かれて研究協議を行った。
(道・道教委 2022-08-08付)
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