ヤングケアラー支援へ道教委 研修用動画配信を開始 進行要領示す運営案も(道・道教委 2022-08-05付)
道教委はヤングケアラー支援のためのオンデマンド研修動画を新たに作成し、学校への提供を開始した。ヤングケアラーの実態やスクールソーシャルワーカー(SSW)の役割など3テーマあり、視聴時間はいずれも30分程度と手軽に視聴できる内容となっている。進行要領の具体例などを示す校内研修用の運営案も用意。学校の実情に応じた活用を呼びかけている。
4月に施行となった道ヤングケアラー支援条例では、学校を含む関係機関がケアラーの状況や支援の必要性への理解を深め、必要な支援に努めることを定めている。
研修動画は、教職員がヤングケアラーの把握や支援の在り方について理解を深めるため作成。1日付で各教育局長、道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長に通知した。
動画は①ケアラーおよびヤングケアラーの理解②ヤングケアラーに気付くために③スクールソーシャルワーカーによる支援―の3種類で、視聴時間はそれぞれ前半と後半合わせて計30分程度。
①・②では、道社会福祉協議会の中村健司地域共生社会推進部長がケアラー支援の必要性や海外における支援事例、③ではSSWの栗田郁子氏がSSWの果たすべき役割やアセスメントのポイントなどを解説している。
研修動画の視聴や資料のダウンロードは生徒指導・学校安全課のホームページから。公開期間は5年1月末までを予定している。
動画に併せて校内研修を実施するための運営案を作成。事前に研修の目的を全体で共有し、各教職員が動画を視聴し、グループやペアになって気づきや疑問を協議。研修担当者が総括する流れとなる。学校の実情に応じて校内における集団研修や個別研修に活用するなどの工夫を求めている。
(道・道教委 2022-08-05付)
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