道教委 高校生対象セミナー始まる コロナ禍でも能力発揮を 心身維持・向上へ専門家が講話(道・道教委 2022-08-04付)
ストレッチを実践する生徒たち
道教委が主催する高校生心身強化セミナー事業「高校生フィジカル&メンタル向上セミナー」がスタートした。2日に札幌手稲高校で開かれた石狩会場には、管内の運動部に所属する生徒94人が集まった。各分野の専門家による講義に耳を傾け、コロナ禍においても心身のコンディションやモチベーションを維持しようと、自宅でできる効果的なトレーニングメソッドを学んだ。
セミナーは、長引くコロナ禍においても、スポーツに励む高校生が、部活動の大会などでベストパフォーマンスを発揮できるよう、けがの予防に資するセルフケアや競技力を高めるメンタルの維持・向上、トレーニングと栄養補給の方法などを提供するもの。7月30日の根室会場を皮切りに、11月までに全道14会場で開催する。
セミナー事業は、北海道キリンビバレッジ㈱による特定飲料の売上の一部を、スポーツを頑張る学生のためにと寄付を受けたことで実現した。
2日の石狩会場には、管内の生徒94人が参加。「身体のセルフケア」「競技力を高めるモチベーション メンタルの維持・向上」「トレーニングと栄養補給」の3分野で、専門家による講義を受講した。
身体のセルフケアについては、札幌市内で整形・運動器リハビリテーション科医院Do―Clinicの道家孝幸院長が講話した。
道家院長はウィズコロナのスポーツ活動で大切なこととして①活動自粛による身体の変化②安全なスポーツ活動復帰の方法③身体のセルフケア―の3点を知ることを挙げた。
活動自粛による身体においては、筋量や持久力、柔軟性、運動イメージの低下が懸念されるとし「長期間の運動休止後の急激な負荷量アップは、けがのリスクが高まる」と警鐘を鳴らした。
練習再開後は、最大練習量の5割程度から開始し、5週間かけて段階的に負荷を高めていくことを勧めた。
運動負荷に関しては、走行量や重量、投球数などの外的負荷と、疲労度や心拍数などの内的負荷があることを説明し「まずは外的な負荷の量や強度を調整しよう」と呼びかけ「一人ひとりの疲労度に合わせて進めていくことが大切」と指摘。特に3週目までは疲労回復のため、セット間やオフ日の設定など「十分な休息を取ろう」とアドバイスした。
セルフケアの方法として、反動や弾みを付けずに関節の可動域を段階的に増やすスタティックストレッチを解説。もも裏やもも前、臀部、胸部・背中、首のストレッチを説明したほか、テーピングの方法などを伝えた。
このあと、コンディショング・ラボの吉田聡美代表がメンタルの維持・向上、酪農学園大学食・健康スポーツ科学研究室の山口太一教授がトレーニングと栄養補給についてそれぞれ講義した。
(道・道教委 2022-08-04付)
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