高校配置計画検討協〈オホーツク中〉 北見市 再編含め調整検討 留辺蘂高 生徒の選択肢残して(道・道教委 2022-08-09付)
28日に開かれた中学区
【網走発】道教委は7月28日、北見市民会館で第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(オホーツク中学区)を開いた。8~11年度の4年間で、0~1学級相当の学級減が見込まれることから「北見市内で再編を含めた定員調整の検討が必要」との考えを示した。協議では、すでに決定している5年度の留辺蘂高校募集停止に関する話題が中心に上がり「生徒たちの選択肢を残してほしい」「1年でも長く留辺蘂高校を残してほしい」などの声が寄せられた。
オホーツク教育局の野上義秀局長は開会あいさつで、特色ある高校づくりや高校配置について「本道の高校における教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開する観点に立って進めていきたい」と述べ、理解と協力を呼びかけた。
続いて、道教委高校教育課の岡内誠道立学校配置・制度担当課長が過日公表された公立高校配置計画案の概要について説明。
2次募集後に40人以上の欠員が生じ、本年度1学級減となった美幌高校の普通科について、5年度の募集学級数は計画決定時に公表する方針を示した。
学区全体における8~11年度の4年間については、公私比率勘案後0~1学級相当の中卒者の減が見込まれることから「中卒者数や学校・学科の配置状況などを考慮し、北見市内で再編を含めた定員調整の検討が必要」との考えを示した。
協議では、留辺蘂高の募集停止に関する話題が中心に。
北見市の辻直孝市長は、留辺蘂高の生徒や教職員が一丸となって学校の魅力化に取り組んだ結果、4年度の入学者数が前年度の約2倍となる20人となった成果を紹介。「こうした努力・成果や地域の熱い思いを十分受け止めてほしい。そして、留辺蘂高で行われている必要な学びを継続し、教育内容を引き継ぐためにも生徒たちの選択肢を残してほしい」と要望した。
留辺蘂高の山久仁PTA会長は「学校がなくなるということを考えずに、引き続きみんなで高校を盛り上げていけるように取り組んでいきたい。一度決まってしまったことを変えるというのは難しいことだと思うが、ぜひとも考え直し、1年でも長く留辺蘂高校を残してほしい」と訴えた。
29日午前、オホーツク合同庁舎で開かれた東学区では、8~11年度の4年間で1~2学級に相当する中卒者減の見通しを示した。
同日午後、遠軽町内のホテルサンシャインで開かれた西学区では、湧別高校の5年度の募集学級を計画決定時に公表する方針を明らかに。8~11年度の見通しについては、欠員が40人以上生じている学級で、学科の見直しや定員調整などの検討の必要性を示した。
(道・道教委 2022-08-09付)
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