札幌市立高・特３団体が市教委に要望　教職員の声受け止めて　藻岩と啓北商再編など１９項目

（札幌市 2022-08-24付）

要望書を手交する黒宮会長（右）と檜田教育長

　札幌市立高校・特別支援学校長会（黒宮裕久会長）、札幌市立高校・特別支援学校副校長・教頭会（西川浩司会長）、札幌市立高校・特別支援学校事務長会（温泉永一会長）は２２日、札幌市教委に対して、５年度市立改革とその推進に向けた要望書を提出した。「藻岩高校と啓北商業高校の発展的再編について」「部活動に関わる働き方改革」など重点要望７項目を含む１９項目について要望。要望書を通して、市教委と学校が課題を共有するとともに、具体的かつ実効性のある施策を検討することで、より良い市立学校の実現につながるよう期待した。

　この日、校長会から黒宮会長、宮田佳幸事務局長ら６人、副校長・教頭会から西川会長、事務長会から温泉会長の計８人が市教委を訪問。市教委側からは、檜田英樹教育長、竹村真一教育次長、木村良彦生涯学習部長、長谷川正人学校教育部長、廣川雅之児童生徒担当部長が出席した。

　冒頭、黒宮会長が檜田教育長に要望書を手渡した。

　要望書では、教育の推進について８点、働き方・待遇・人事・人材育成について９点、施設・設備・環境・予算について２点を要望。うち「教育相談の充実」「藻岩高校と啓北商業高校の発展的再編について」「部活動に関わる働き方改革」など７項目を重点要望として掲げた。

　教育相談の充実に向けては「今後もスクールカウンセラーの必要性は高まってくる」とし、相談件数が増えている状況の中、これまで同様の運用をするために、各学校の配当時間数を増やすよう要望した。

　藻岩高と啓北商業高の発展的再編については、今後、検討委員会を設けるなど、発展的再編校が魅力ある学校となるよう、両校を含む市立高校の教職員の意見を受け止める機会の構築を求めた。

　部活動に関わる働き方改革については、常駐警備の必要性検討に当たって、廃止を急ぐことなく、慎重に検討するよう要望。また、高校における休日の外部指導者の試験的導入に触れ、中学校と同様に、高校の部活動への積極的な支援を求めた。

(札幌市 2022-08-24付)