札幌市内で手足口病が流行　８～１４日　９・２４人　１医療機関当たりの患者報告数

（札幌市 2022-08-24付）

　子どもを中心に夏に広がる感染症「手足口病」の流行が、札幌市内でも続いている。市衛生研究所によると、今月８～１４日の１医療機関当たりの患者報告数は９・２４人と、警報発令基準の５人を上回っている。市衛生研究所は、外出後の手洗いやうがいの徹底などを呼びかけている。

　手足口病は、ことし７月から患者が増え始め、７月２５～３１日の週に同７・２４人と警報発令基準を超えた。翌週の８月１～７日は１１・８人に拡大。直近は減少傾向にあるが、市衛生研究所は「十分な注意が必要」としている。

　手足口病の感染者は、１～５歳の乳幼児が８割程度を占める。潜伏期間は３～５日。手足口病にかかった人の咳やくしゃみによる飛沫や、便に含まれるウイルスが手などを介して口や目の粘膜に入り感染する。口の粘膜や手のひら、足の裏などに２～３㍉の水疱性発疹が出て、３８度以下の発熱や食欲不振、喉の痛みなどがある。一般的に軽症で済み、発疹は３～７日で消える。有効な特効薬や予防接種はない。

　市衛生研究所は、外出後の手洗いとうがいの徹底や、処理したおむつの取り扱いに注意を呼びかけている。

(札幌市 2022-08-24付)