札幌市教育ビジョン振り返りシートの概要⑨　小学校との円滑な接続へ　７年度市立幼５園体制へ取組充実

（札幌市 2022-08-23付）

【幼児教育】

▼現行計画策定時の課題

　今後は、子ども・子育てに関する国の動向等を踏まえつつ、関係部局と連携を図りながら、幼児期の学校教育・保育の総合的な提供や、質の高い幼児教育の在り方について検討していくことが必要。

▼平成２９年度から令和３年度末までの取組およびその成果

▽幼児教育センターと研究実践園が「研究」「研修」「教育相談支援」「幼保小連携推進」「保護者等啓発支援」の機能について、２８年度までと同様の取組を推進した

▽「市立幼稚園の今後の在り方に関する方針」の施策の展開に関わり、「市立幼稚園教諭が研修を希望する園に訪問し、講義や研修のコーディネート」「幼児教育支援員を５人増員し、相談体制強化」「国立特別支援教育総合研究所の事業に参画し、園の実践を通した支援の具体的な方法等を書籍として発信」「モデル園・校を設定し、幼児児童の連携交流の在り方や幼小の教職員同士の学び合いの工夫などについて課題を洗い出し、令和４年度の実践体制を見直した」「札幌市公式ＬＩＮＥを活用し、子育て家庭への情報提供」の取組を新たに開始し、幼児教育の質向上への取組を進めた

▼課題への対応状況

▽幼児教育センターや研究実践園（市立幼稚園・認定こども園）が、私立幼稚園等と連携し、幼児教育充実のための各事業・取組を推進する体制が構築されている

▽市の幼児教育を取り巻く状況を踏まえつつ、質の高い幼児教育を実現するため、２年５月に「市立幼稚園の今後の在り方に関する方針」を策定。幼児教育センターと市立幼稚園が市の幼児教育の基点となり、多様な幼児教育施設および小学校等とつながりを深め、連携を進めながら５つの施策を展開する推進体制が構築された

▼新たな課題（積み残しも含む）

▽３年に文部科学大臣が公表した「幼児教育スタートプラン」のイメージを踏まえ、中央教育審議会分科会の下に「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」が設置された。国のこれらの動向を踏まえ、幼児教育と小学校教育の円滑な接続の在り方を提示することが必要

▽７年度から始まる市立幼稚園の５園体制を踏まえた質の高い幼児教育の推進体制の工夫の検討

▼現行計画策定時との比較

▽令和２年５月「市立幼稚園の今後の在り方に関する方針」を策定

▽幼児教育の質向上や教育相談支援に関わることについて、研修の依頼や支援方法等に関する幼児教育施設からの相談が増加

▽７年度から市立幼稚園が５園体制となる

▼４年度以降の主な取組内容

▽「市立幼稚園の今後の在り方に関する方針」の施策に関する取組を充実

▽市立幼稚園で展開している教育内容の具体と効果や魅力を発信

▽子育て広場や預かり保育等を通した子育ての支援を充実

(札幌市 2022-08-23付)