札幌市におけるＩＣＴ環境整備状況　校務支援システムなど１００％　大型提示装置　設置加速が必要

（札幌市 2022-09-02付）

学校におけるICT環境整備状況（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省が８月３１日に公表した３年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果に基づく、札幌市のＩＣＴ環境整備状況が明らかになった。６項目における市の整備状況を指定都市内でみると、３０Ｍｂｐｓ以上のインターネット接続率および統合型校務支援システム整備率は共に１００％。指定都市で最も高かった。

　一方で、普通教室の無線ＬＡＮ整備率は９１・９％で１７位。普通教室の大型提示装置整備率は６２・６％で最も低かった。

　文科省が、初等中等教育における教育の情報化の実態等を把握し、関連施策の推進を図るため、毎年３月１日時点の状況を調査しているもの。

　調査項目のうち、学校におけるＩＣＴ環境の整備状況で挙げられた、①端末１台当たりの児童生徒数②普通教室の無線ＬＡＮ整備率③３０Ｍｂｐｓ以上のインターネット接続率④普通教室の大型提示装置整備率⑤教員の校務用ＰＣ整備率⑥統合型校務支援システム整備率―の６項目について、札幌市とその他１９指定都市の数値を比較した。

　調査結果によると、札幌市の端末１台当たりの児童生徒数は０・９人。最も少なかったのは千葉市、大阪市、仙台市、堺市、京都市、北九州市、横浜市、相模原市で０・８人。札幌市は、岡山市、川崎市、福岡市など８市と同数だった。

　普通教室の無線ＬＡＮ整備率をみると、札幌市は９１・９％。横浜市、相模原市、名古屋市など７市が１００％だった。３０Ｍｂｐｓ以上のインターネット接続率は札幌市や仙台市、さいたま市、横浜市、新潟市など１６市が１００％だった。

　普通教室の大型提示装置整備率では、横浜市や名古屋市、京都市、岡山市、北九州市、福岡市の６市が１００％。これらを含む１３市が９０％を超える整備率だった一方で、札幌市は６２・６％と、指定都市内で最も低かった。

　教員の校務用ＰＣ整備率をみると、札幌市は１１９・５％。最も高かったのは仙台市で１５６・９％で、以下、名古屋市１４８・４％、堺市１３６％、岡山市１３２・１％などと続いた。

　統合型校務支援システム整備率では、札幌市、仙台市、さいたま市など１７市が１００％だった。

(札幌市 2022-09-02付)