札幌清田高　日韓青少年交流会　持続可能な社会目指して　グループワークで意見交換

（札幌市 2022-09-02付）

ゲームなどを通して絆を深め合う生徒たち

　市立札幌清田高校（横関直幸校長）は８月２９日、韓国の高校生を招き、日韓青少年交流会を開いた。両国の生徒は、韓国の運動やゲームを楽しむとともに、持続可能な社会の実現に向けてグループワークに挑戦。「自然と生命」「海」「愛」を表す絵を描き、自分たちでできることを考え合った。

　今回、韓国の農漁村青少年育成財団から道庁に対し、気候危機対応への意識を共有しようと、日韓両国の高校生による国際交流の申し出があった。清田高は昨年、道庁の協力を得て、オンラインを活用したバーチャル修学旅行を実施していたことから「韓国の高校生と直接交流する良い機会」と快諾。国際的視野を広げるとともに、持続可能な社会の実現に向けて意見交換することとした。

　清田高で開かれた交流会には、清田高１年生の国際理解基礎を受講する４１人と、韓国の高校１年生２２人が参加した。

　はじめに、横関校長と財団のジョン・ジンスク事務総長が、今後の友好的な交流に向けて協定書を交わした。ジョン事務総長は「コロナ禍で苦しむ中、素晴らしい交流の場をいただき感謝したい。楽しい時間を共有し、幸せを感じる交流になれば」と期待した。横関校長は「皆さんを迎えることができてうれしく思う。限られた時間だが、楽しい交流になることを願っている」と述べた。

　生徒たちは韓国の準備運動「ウ・ヨンウダンス」の体験に続き、５グループに分かれて交流。韓国語による「だるまさんがころんだ」や韓国の型抜き「タルゴナゲーム」を楽しんだあと、ファン・ソンヨン延世大学校客員教授が「未来に必要なものを絵にしよう」と呼びかけた。

　生徒たちは、ＳＤＧｓの目標を思い浮かべながら意見交換し、「地球」「自然と生命」「海」「愛」を示す絵を模造紙に描いた。

(札幌市 2022-09-02付)