札幌福移小中　親子見学会開く　特色ある活動に触れて　義務教育学校化で初開催

（札幌市 2022-09-05付）

親子１１組が収穫体験を見学した

　５年度に札幌市立校初の義務教育学校としてスタートする福移小中学校（瀧澤佳実校長）は８月３０日、第１回親子学校見学会を開催した。親子１１組が参加し、小中合同による収穫体験や学校施設を見学。９年間の成長を見通した特色ある活動の一端を目の当たりにし、同校への興味・関心を深めた。

　同校は、市内４校の小規模特認校の一つで、唯一の小中併置校として小中一貫した教育を進めてきた。５年度からは、市内初の義務教育学校福移学園として新たな歴史を刻む。

　入学希望者に関して、これまでは個別に見学や相談などを受け付けてきた。今回、義務教育学校化を機に、９年間を見通した特色ある活動や学校施設をより深く知ってもらおうと、親子見学会を企画した。

　見学会には、親子１１組が参加。瀧澤校長はあいさつで「児童生徒の自立に向けて、家庭と地域、学校が一緒になって歩んでいきたい。福移ならではの特色ある活動の一端を見ていただき、本校への入学を考える一助になれば」と期待した。

　続いて、同校の特色ある教育として①自然豊かな環境②小中合同行事③少人数④専科指導―の４点を示した。運動会やステージ発表会、収穫祭などの様々な行事を小中合同開催することで、リーダーシップの自然な定着が図られていることを紹介した。また、４年度から小学６年生で教科担任制を導入していることを説明した。

　このあと、約７００平方㍍ある畑に移動し、全学年が協力して野菜を収穫する様子を見学。児童生徒が笑顔を浮かべながらジャガイモやニンジンなどを掘り起こす姿に、見学した子どもたちは「楽しそう」「やってみたい」と話す声が上がった。

　質疑応答では、保護者から通学時間の目安や、中学校における評定の方法などに関する質問が寄せられた。

　同校は、１０月５日にも第２回見学会を開催する予定。

(札幌市 2022-09-05付)