校長室から―未来育む札幌の学校―　居心地のよい学校創り　札幌市立羊丘中学校

（札幌市 2022-09-14付）

佐野友美校長

▼わが校の強み

　本校は地下鉄東豊線の終点駅が近く、大型商業施設や札幌ドームが近くにありながら、国道を１本隔てると閑静な住宅街となる立地の良さから、少しずつ生徒数が増加。現在特別支援学級２学級を含めた６６２人、２０学級で、活気あふれる毎日です。

　生徒は意欲的に学習や学校行事等に取り組み、部活動も盛んで運動部が男女合わせ１０部、文化部４部、その他個人部で活躍している生徒がいます。放課後も熱心に活動する生徒の声や楽器の音色が聞こえてきます。

▼生徒の成長に向けて

　生徒には主体的に考え、工夫し、より良い生活を創り上げる経験をしてほしいと願っています。前年度は、学校に保管してもよい学習用具や髪型のきまりを見直しました。いずれも生徒から上がった声をもとに生徒会・委員会で検討し実現する経験ができました。

　また「落ち葉拾い」「年賀状を地域のお年寄りへ贈る」などのボランティア活動を毎年実施。自分の行動が誰かの笑顔につながる経験を通して、心豊かに成長してほしいと思います。

▼授業づくりの工夫

　１人１台端末の効果的活用を目指して、若手教員が中心となり、教員のためのミニ研修を実施。互いに情報共有しながら活用を推進しています。

　生徒は端末を用いて、自分の考えをプレゼンテーションし、興味・関心を持ったことを検索し、それらを共有するなどして活用の幅を広げています。

　本年度の校内研修では「主体的に学ぶ生徒の育成～評価・評定を生かした教科指導」をテーマに、生徒の学習を支援し、評価・評定を検証しながら授業改善を目指しています。

▼教職員への思い

　様々な境遇や個性のある生徒に向き合い、保護者と密に連携しながら、一人ひとりを温かく支援してくれていることに感謝しています。

　「コロナ禍で失われた学校全体で盛り上がる経験を生徒たちにさせよう」と、ことし６月に、北海きたえーるでヒツジンピック（体育大会）を開催しました。これら各行事の実現や多様性に配慮しながら、生徒にとって居心地の良い環境づくりに尽力する姿は校長冥利に尽きます。これからもより良い教育の実現を目指して切磋琢磨しながら、真摯に教育に専心するプロ集団でありたいと思います。

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全校行事ヒツジンピック

(札幌市 2022-09-14付)