文科省指定の伊達開来高　探究講演　医療・福祉理解深める　創造的教育方法実践ＰＧの一環

（学校 2022-10-04付）

１０分野で専門講演が行われた

　【室蘭発】伊達開来高校（相馬利幸校長）は９月中旬、１年生１８８人を対象に「探究講演」を実施した。同校が指定を受けている文科省の「創造的教育方法実践プログラム」の一環として実施したもの。吉田学園や伊達市の医療関係者が講師となり、１０分野に分かれ講演。生徒たちは、医療・福祉分野の職業内容や市での役割について理解を深めた。

　創造的教育方法実践プログラムは、新たな教育手法を活用して教科等横断的な学びの取組に関する調査研究に取り組む文科省の新規事業。

　事業期間は３年間で、高校改革のモデルとして全校から６校が指定を受け、道内では同校が唯一となっている。

　今回、同プログラムの一環として、探究講演を実施した。１年次総合的な探究の時間の地域理解①の中で行ったもので、医療や福祉について専門家から職業についての話を受け、市の医療・福祉における探究課題を解決することを目的としている。

　同校と協定を結んでいる吉田学園の講師や伊達市の医療関係者が講師を務め、「看護師の仕事」「リハビリの仕事」「健康スポーツとメディカルトレーナーの仕事」「伊達市保健センターの役割」「伊達赤十字病院の役割」など計１０の講演が行われた。生徒たちはグループに分かれ希望する講演を聞いた。

　講演では、各職業の内容や制度についての説明や、介護の現場で用いられるアシストスーツの体験や赤ちゃんの人形を用いた適切なだっこの仕方などの体験なども行われた。

　相馬校長は、同プラグラムについて「生徒たちは生きて働く力を養うために、知識を深めどのように活用していくかを考えていくことが大事となる。今後は、学びたい分野について自主性を持って知識を獲得していくことが求められ、学校ではそのサポートを行っていきたい」と話した。

(学校 2022-10-04付)