上士幌小でプログラミング教室　論理的思考身に付ける　放課後活用し上士幌町教委

（学校 2022-10-03付）

学生と共に考える児童

　【帯広発】上士幌町教委は７月から、上士幌小学校（山田圭介校長）の全学年を対象に、放課後の時間を活用してプログラミング教室を開いている。８月下旬から９月にかけて、２年生の指導には帯広コア専門学校の学生が参加。児童たちはゲームを通して、プログラミングに必要な論理的思考を自然と身に付けている。

　新学習指導要領によって、小学校でのプログラミング的思考の育成が明文化され、町教委は２年度から小学生対象のプログラミング教室を開始。コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考を働かせ、問題解決能力や課題解決に向けて主体的に関わりを持つ力を育成することを目的としている。

　本年度は７月から１１月にかけて、全学年各３回の実施を予定。管内でプログラミングを中心とした学びを提供する十勝Ｅｄｔｅｃｈと町の提携によって、帯広コア専門学校の学生１８人が２年生の活動を支援した。

　８月下旬、２年生はプログラミングを体験的に学ぶことができるゲームを実践。ゲーム内で提示された課題や目標に向かって、パズルのように必要なピースを当てはめることで、プログラミングの要領を自然と学んだ。

　学生たちは困っている様子の児童に声をかけ、端末の使用方法を教えたり、思考の手助けをしたりするなど、積極的に関わった。

　町教委ＩＣＴ担当教諭の深川優菜教諭は、１学級当たり約半数の児童が参加していることから「先行的にプログラミングを学んだ児童がいることで、普段の授業で教員の助けとなれば」と期待を寄せた。

(学校 2022-10-03付)