札幌市Ｐ協　文教施策要望・意見書　教科書等の軽量化を　保管場所確保も　１２月下旬回答

（札幌市 2022-10-27付）

檜田教育長（左）に要望書と意見書を手渡す中野会長

　札幌市ＰＴＡ協議会（中野吉朗会長）は２５日、５年度札幌市文教施策に関する要望書・意見書を市教委に提出した。「学級の定員に関して」「教科書・教材に関して」など１０項目を要望。教科書・教材等の軽量化と保管場所の確保に関する取組の推進などを盛り込んだ。市教委は、１２月下旬に回答書を手交する予定。

＝要望書・意見書の概要は後日掲載＝

　要望書には①学級の定員②授業・学習③教職員④不登校・いじめ⑤特別支援教育⑥支援専門スタッフ⑦学校給食⑧学校設備⑨教科書・教材⑩教育関連予算―に関する１０項目を掲げた。

　学級の定員に関しては、子ども一人ひとりに合ったきめ細かな指導とともに、教職員の負担軽減に向けた１学級当たりの少人数化のさらなる推進を要望した。

　教科書・教材に関しては、１人１台端末の持ち帰りなどを行う学校が増え、登下校時の荷物の重量化が課題となっていることを踏まえ、成長期の児童生徒の身体的負担を軽減するため、軽量化と保管場所の確保について学校単位の状況に合わせたさらなる推進を求めた。

　本年度は、要望書に記載できなかった保護者の声を反映させようと意見書を新たに作成。不登校や病欠のサポートを含むリモート授業の推進と環境整備、教職員の負担軽減が児童生徒の学びの場の削減にならないような部活動の施策の工夫などを盛り込んだ。

　２５日、中野会長ら役員が市教委を訪問し、手交式を挙行。中野会長は、きめ細かな教育の実現と子どもたちを取り巻く教育環境の充実を願い、檜田英樹教育長に要望書と意見書を手渡した。

(札幌市 2022-10-27付)