生のオペラにうっとり　札幌前田中央小で芸術鑑賞会　全校児童が音楽に親しむ

（札幌市 2022-10-28付）

全員で「翼をください」を合唱した

　札幌市内の小学校に出向いて芸術鑑賞会を行う、市教育文化会館の「学校ＤＥカルチャー」が１９日、前田中央小学校（小菅猛雄校長）で開かれた。「歌のお届けコンサート」と題して、オペラなどを曲の特徴について語りながら披露。全校児童が音楽の楽しさに触れた。

　学校ＤＥカルチャーは、児童が芸術文化に触れる機会をつくり、親しんでもらおうと実施しているもの。

この日は「レキップ・アマービレ」のソプラノの柏崎万里さんと工藤由利香さん、メゾソプラノの三津橋萌子さん、ピアノの大江幸江さんが同校を訪れた。

　４人は、全校児童を前に全８曲のコンサートを開いた。声帯が震えることで歌声が出る仕組みなどを説明し、高音が連続するオペラ「魔笛」より「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」を披露した。ナポリ民謡の「オー・ソレ・ミオ」は、原曲のナポリ語で歌唱。児童は高らかな歌声に聞き入り、大きな拍手を送った。

合唱曲「ビリーブ」なども歌い、最後は全員で「翼をください」を合唱した。児童は大きな声で伸びやかに歌った。

　６年生の堀内苺香さんは「オペラの曲を実際に聞くのは初めて。ビリーブは、自信が湧いてくるような歌声だった」と笑顔で話した。

　きょう２８日には稲積小学校でも行われる。

(札幌市 2022-10-28付)