札幌市内　文科省の不登校等調査　不登校小・中４２３９人　いじめ　９００３件認知

（札幌市 2022-10-31付）

札幌市の理由別長期欠席者数（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省が公表した３年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果のうち、札幌市の状況をみると、暴力行為の発生件数は小・中・高校合わせて３４４件だった。いじめの認知件数は９００３件。小・中学校における不登校児童生徒数は４２３９人となった。

　調査は、生徒指導上の諸課題の現状を把握し、今後の施策の推進に資するもの。

　小・中・高校における暴力行為の発生件数は３４４件で、２年度の４１４件から減少した。内訳をみると、対教師暴力が７２件、生徒間暴力が１９５件、対人暴力が１１件、器物損壊が６６件だった。

　いじめの認知件数は、小・中・高校、特別支援学校合わせて９００３件。２年度の７３３１件と比べると増加した。いじめに関するアンケート調査は全ての学校で実施している。

　認知件数のうち、いじめが解消されたのは９３・９％の８４５０件だった。

　いじめ発見のきっかけとして最多だったのは「アンケート調査など学校の取組によって発見」で５３３１件（５９・２％）。次いで「本人からの訴え」（２０３０件、２２・５％）、「学級担任が発見」（１１５２件、１２・８％）となった。

　小・中学校における長期欠席者数は５８１８人。理由別にみると、病気が６４１人、不登校が４２３９人、新型コロナウイルスの感染回避が５３６人となっている。

　市では、市内６ヵ所に教育支援センターを設置しており、集団での学習や体験活動などを通して一人ひとりの子どもに寄り添った支援に努めている。

(札幌市 2022-10-31付)