札幌啓北商高 人形浄瑠璃体験 伝統文化知るきっかけに 文化庁事業の一環で3年生(札幌市 2022-10-27付)
人形操作や語り手、三味線などに触れた
市立札幌啓北商業高校(堀野智宏校長)は24日、文化庁「文化芸術による子供育成推進事業」を活用した授業を実施した。3年生が日本の古典芸能・人形浄瑠璃を体験。生徒たちは、人形操作や語り手「太夫」、三味線に触れながら、直接見聞きする機会が少ない日本の伝統への理解を深めた。
文化芸術による子供育成推進事業は、文化庁の本年度新規事業。一流の文化芸術団体による芸術公演や芸術家の派遣を通して、質の高い文化芸術を鑑賞・体験する機会を確保するとともに、計画的・継続的なワークショップなどで豊かな創造力・想像力、思考力、コミュニケーション能力などの醸成を図るもの。
同校は、3年生音楽の授業で活用。札幌市を拠点に、道内唯一の人形浄瑠璃公演を行う「さっぽろ人形浄瑠璃芝居あしり座」を講師に招いた。
この日は、17日に続いての実施。生徒たちは、操作の中心を担う「主遣い」、人形の左手の操作を受け持ち主遣いをサポートする「左遣い」、人形の両足を操作する「足遣い」による三人遣いを練習した。3人一組で人形のおじぎや両手打ちなどの操作を学ぶとともに、語り手としてせりふや情景、雰囲気の描写を伝える「太夫」、テンポやリズムを決める「三味線」に分かれて、演目「傾城阿波の鳴門」や「東海道中膝栗毛」の一場面を演じた。
講師を務めたあしり座の矢吹英孝代表は「人形浄瑠璃は敷居が高いと思われがち。日本の伝統芸能なので、体験を通して大切な文化であることを知るきっかけになれば」と期待。企画した向愛佳教諭は「日本の伝統芸能の体験を通して、互いの空気感を察する能力や協働で取り組む力を養い、舞台をつくり上げる達成感を得てほしい」と話した。
(札幌市 2022-10-27付)
その他の記事( 札幌市)
ヤングケアラー共通認識形成へ 学校配布用に指針作成 3定札幌市議会決算特別委
札幌市子ども未来局は、26日の市議会決算特別委員会で、日常的に家族の介護や世話をする18歳未満の子ども「ヤングケアラー」への対応について共通認識を持つために、学校などに配布するガイドライン...(2022-10-28) 全て読む
生のオペラにうっとり 札幌前田中央小で芸術鑑賞会 全校児童が音楽に親しむ
札幌市内の小学校に出向いて芸術鑑賞会を行う、市教育文化会館の「学校DEカルチャー」が19日、前田中央小学校(小菅猛雄校長)で開かれた。「歌のお届けコンサート」と題して、オペラなどを曲の特徴...(2022-10-28) 全て読む
道退職校長会札幌10支部連絡会 会員相互の連携深化へ 講演や活動状況報告など
道退職校長会札幌10支部連絡会が21日、新さっぽろアークシティホテルで開かれた。コロナ禍の影響で2年ぶりとなった会合には、各支部の代表者約40人が出席。講演や各支部の活動状況報告などを通し...(2022-10-28) 全て読む
生涯学習推進構想アンケート 新規設問に遠隔学習等 札幌市教委 年度末公表へ
札幌市教委は、第3次生涯学習推進構想の達成状況などを把握するため市民対象のアンケート調査を実施している。前回調査の設問のほか「インターネットなどを利用したオンライン学習を行っているか」など...(2022-10-27) 全て読む
札幌市P協 文教施策要望・意見書 教科書等の軽量化を 保管場所確保も 12月下旬回答
札幌市PTA協議会(中野吉朗会長)は25日、5年度札幌市文教施策に関する要望書・意見書を市教委に提出した。「学級の定員に関して」「教科書・教材に関して」など10項目を要望。教科書・教材等の...(2022-10-27) 全て読む
開校30周年の札幌星置東小 応援歌「星に」制作 未来へ思い込め 来月公開
ことし開校30周年を迎えた札幌市立星置東小学校(佐々木雅哉校長)は、記念のオリジナル応援ソング「星に」を制作した。全校児童らから募った好きな言葉やエピソードをもとに、道内を拠点に活動するシ...(2022-10-27) 全て読む
楽しみながら子育て 札幌市 ベビパパフェス
札幌市は23日、父親向けの子育てイベント「ベビパパフェス2022」を市内ホテルで開いた。44組の親子が参加し、ミルク作りや絵本の読み聞かせなどを楽しみながら体験した。 市が2年度に始め...(2022-10-27) 全て読む
札幌市教委 漫画本寄付に感謝状 食の大切さ理解して こころの公園制作委発行
札幌市教委は20日、食の大切さを伝える漫画本1万5904冊の寄付に対する感謝状贈呈式を挙行した。檜田英樹教育長が発行元の非営利団体こころの公園制作委員会の村井隆委員長、協賛した㈱恵和ビジネ...(2022-10-26) 全て読む
札幌みなみの杜高支「防災さんぽ」 災害に備え情報共有 団地住民との絆深める
市立札幌みなみの杜高等支援学校(田中進一校長)は17日、㈱URコミュニティ北海道住まいセンターと共同で、防災さんぽを開催した。1年生55人と五輪団地の住民約30人が、団地周辺の道路を散策し...(2022-10-26) 全て読む
札幌北九条小の坂本さんら長崎訪問 戦争の悲惨さ訴える おやこ記者新聞を作成
この夏、被爆地の長崎市を訪れて、日本非核宣言自治体協議会(事務局・長崎市)の「親子記者事業」に参加した札幌市立北九条小学校6年の坂本楓さんと母親の麻奈さん。被爆者らに取材し、他の参加親子と...(2022-10-26) 全て読む