巣箱に鳥さん来るかな　北斗市渡小　木育授業　渡島総振局林務課職員招き

（学校 2022-10-31付）

学年別で巣箱を製作した

　【函館発】北斗市立市渡小学校（小野寺幸恵校長）は２６日、同校で木育授業を行った。渡島総合振興局林務課の職員を講師に招き、高学年の児童２２人が木箱の制作に挑戦。完成後は敷地内の樹木に取り付けた。

　木地挽山の麓に位置する同校は、樹木に囲まれた校庭などの教育資源を生かし、長年に渡り木育学習に取り組んでいる。各学年では、葉を使用したかるたや道南スギの木を利用したカスタネット、木の実を使ったクラフト作りなど、児童の創造力をかき立てるような取組を展開。木育授業の効果について、小野寺校長は「ものづくりの楽しさや自然を大切にする思いから郷土愛やキャリア学習、ＳＤＧｓ教育につながっていく」と話す。

　今回、校庭の樹木に取り付けてある巣箱が経年劣化によって交換することとなったため、５、６年生の児童が新たな巣箱制作に挑戦。

　外部講師として渡島総合振興局林務課の小熊勝彦主査をはじめ２人が来校し、２種類の巣箱作成に向けて指導。異なる巣箱を設置することによって「様々な野鳥が観察できる」と解説した。

　小熊主査から注意事項などの説明を受けたあと、児童は学年別で作業を開始。底板、背板を取り付けるため、友人と協力しながら釘打ちに挑戦。金槌で垂直に釘を打つため、真剣な表情で取り組んだ。

　完成後は校庭の樹木に巣箱を設置した。６年生の水谷友希乃さんは「釘を曲げないように金槌で叩くのは難しかった。今後の活用が楽しみ」と笑顔を見せた。

　北斗市教委では、各校で特色ある教育活動の展開を推進している。児童の活動を見守った永田裕教育長は「同校は児童の興味・関心を育む学校づくりに一貫性を持って取り組んでいる。各校においても様々な特色ある実践が市内に広がれば」と期待した。

(学校 2022-10-31付)