来年３月に計画素案　札幌市　食育推進会議

（札幌市 2022-11-02付）

　札幌市保健福祉局は１０月２５日、市教育文化会館で４年度第１回食育推進会議を開いた＝写真＝。３年度事業報告や４年度事業計画、第４次食育推進計画の策定に向けた状況などについて審議。市の担当者が、来年３月に開催する第２回会議で第４次計画の素案を提示する予定であることなどを伝えた。

　冒頭、館石宗隆医務・健康衛生担当局長があいさつ。本年度は、現行の第３次計画の最終年度を迎え、第４次計画の策定に向けた重要な年となることに触れた。

　その上で、計画の目標を達成するため「家庭、地域、保育所・幼稚園、学校のほか、関係団体、関係機関がそれぞれの立場で食育を担い、さらに行政が皆さんの活動を支えていくことが大切」と強調。出席者に忌憚のない意見を呼びかけた。

　議事に移り、保健福祉局の担当者が３年度事業報告と４年度事業計画の進捗状況について説明。

　３年度の事業については、第３次計画で定めた目標値に基づく達成状況評価について報告した。全１４８項目中、９６項目（６４・８％）で目標を達成。２年度の８７項目（５８・８％）と比べ増加した。

　さらに、新型コロナウイルス感染症の影響による事業の中止などで達成状況を「評価できない」とした項目は、２年度の２８項目（１８・９％）より減少し２０項目（１３・５％）となった。

　４年度事業の進捗状況については、新型コロナウイルス感染症の状況などを踏まえ「リモートなど新しい要素を取り入れながら普及・啓発を図っていきたい」との考えを示した。

　つぎに、第４次計画について審議。

　担当者が、書面開催となった前回の会議で示した骨子案の内容をあらためて報告するとともに、今後の予定について説明。

　近く実施予定の市健康・栄養調査の結果を踏まえ、来年３月ころに開催予定の第２回会議で素案を提案する予定であることを伝えた。さらに、５月ころの５年度第１回会議で素案を確定させ、市議会への提案、パブリックコメントなどを経て、９～１２月ころに策定する見通しを示した。

　出席者からは「食育とＳＤＧｓの視点を結び付けられたら良いのでは」などの声が上がった。

(札幌市 2022-11-02付)