道内私立校３年度問題行動等調査　不登校　１.３倍の２７１人　いじめ認知は全校種で減

（道・道教委 2022-11-08付）

　道は、文部科学省が実施した児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する３年度調査結果の道内私立学校分をまとめた。不登校の児童生徒数は全校種で増加し、前年度と比べ１・３倍の２７１人に増加。いじめの認知件数は１割減の７５０件となった。

　調査は暴力行為、いじめ、不登校、自殺などの状況等の児童生徒の問題行動等の事態をより正確に把握し、問題に対する指導の一層の充実を図ることが目的。道内私立学校の調査対象は、小学校３校、中学校１４校、高校全日制５１校、高校通信制６校の計７５校の児童生徒５万２３１０人（特別支援学校１校は高校全日制として計上）。

　暴力行為の発生件数は前年度比５件増の５０件。小学校は前年度と同数、高校の全日制と通信制は計３７件で減少したが、中学校は１件から１５件と増加した。１０００人当たりの発生件数は０・１件増の１・０件。

　いじめの認知件数は６８件減の７５０件。全校種で減少し、１０００人当たりの件数は１・３件減の１４・３件だった。

　不登校児童生徒数は７３人増の２７１人。全校種で増加し、内訳は小学校が４件、中学校が７６件、高校が１９１件となった。１０００人当たりの児童生徒数は２・２人増の８・１人。中途退学者数は、高校の全日制が２１人増の４２３人、通信制が１４人増の３９６人といずれも増加している。

(道・道教委 2022-11-08付)