授業改善推進チーム活用研修会 ICT活用の工夫共有 せたな北檜山小で公開授業等 道教委(道・道教委 2022-11-10付)
北檜山小の授業公開は佐藤教諭が指導
【函館発】道教委は7日、授業改善推進チーム活用事業・ブロック別研修会Bブロック(渡島・檜山)を、せたな町立北檜山小学校(浅沼珠恵校長)で開催した。せたな町と今金町を巡回する授業改善推進教員の佐藤彩教諭が4年生の国語科「言葉が表す感じ、言葉から受ける感じ」の授業を公開。協議では、話し合い活動で児童の意見を整理する際に有効なICTの活用方法が話題に上がり、今後の実践に向け活発な交流が行われた。
研修会は、授業参観や協議を通じて、授業改善推進教員としての専門性や資質・能力の向上を図り、効果的に事業を推進するためのもの。Bブロックは檜山教育局が主管し、渡島・檜山管内の授業改善推進教員ら15人が参加した。
檜山管内の授業改善推進教員は北檜山小の佐藤教諭と今金町立今金小学校の濱隆紀教諭。両教諭は2校を隔週で巡回指導しており、授業の進度や進め方等の情報を共有したり、指導について相談し合ったりして、連携を深めている。
研修会では、佐藤教諭が北檜山小4年生の国語科「言葉が表す感じ、言葉から受ける感じ」(児童数28人)の授業を公開。「言葉が表すイメージについて考えたり、イメージに合う言葉を作ったりしよう」を単元の目標に設定した。
佐藤教諭は架空の菓子名「マラルミー」を提示し、名前から連想するイメージを質問。児童からは「“ま”や“る”は滑らかなイメージ。口の中で溶けそうな感触が想像できる」などの理由が上がった。
グループ学習では①さくさくした菓子②ふわふわした菓子―を連想させる名前を考える話し合い活動を実施。佐藤教諭が机間指導で各班の表現を確認。全体交流では、各班の児童が「ザックリチョ」「ふわふわもん」などの案を発表し、他者の発表を踏まえながら濁点や感覚による言葉の面白さを感じ取った。
公開授業後は、佐藤教諭が所属する推進チームの取組を発表。単元全体を見通した指導計画の実現を心がけていることなど、せたな町と今金町の2町をまたいだ巡回指導の特色ある授業改善を説明した。
授業に関する協議では、ICTを活用して児童の表現力を高める授業づくりが話題に上がった。函館市の授業改善推進教員で北昭和小学校の髙谷智史教諭は「テキストマイニングツールを活用し、意見を出し合うと、より多種多様な表現が短時間で確認できる」とアドバイス。
せたな町では1人1台端末にウィンドウズを活用しているため「パワーポイントの共同編集機能を活用することでジャムボードの付箋機能と似た活用方法ができると思う」などの意見が上がった。
実践交流では①事業の効果的な推進に係る実践②身に付けさせたい力を明確にした授業づくりに係る実践③筋道立てて説明するなどの言語活動の充実に係る実践―の3点を情報共有。各校における授業改善の工夫を今後の事業推進に生かした。
(道・道教委 2022-11-10付)
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