道教委 教員採用選考アンケート 道の教員に魅力 4割 受検地選択制など評価(道・道教委 2022-11-14付)
道教委は、5年度公立学校教員採用候補者選考検査に係るアンケート結果をまとめた。全国の教員採用選考検査から北海道の選考検査に出願した理由として最も多かったのは「出身地」で58%、ホームページ、動画、説明会などで北海道の教員に魅力を感じた道外高卒者の割合は37%となっている。ウェブ申請による出願や2次検査受検地の選択制などの道教委の取組が評価されていることが分かった。
全国的に教員採用選考検査の受検者が減少する中、道教委は道内外の志願者の増加を図るため、選考検査の工夫・改善に取り組んでいる。本年度は1次検査の会場受検地を大阪に新設。2次検査会場の選択制を導入したほか、検査スケジュールの早期化、電子申請による出願手続きの簡素化を行った。特別選考では育児や介護のため退職した元教員を対象に加え、即戦力となる人材の確保に努めている。
アンケートは、教員志願者の増加に向けた今後の施策に資するよう前年度に続いて実施したもの。調査対象は道の教員採用選考検査の志願者2667人で回答率は24・7%。
道の教員選考検査を出願した理由は「出身地だから」が58%と最も高く「地方の中・小規模で勤務をしてみたいから」「道内の学校で実習を行ったから」などと続いた。前年度との比較では「働き方改革に力を入れているから」が8ポイント増の16%と上昇している。
志願者を道内・道外高卒者別に調べたところ、道外高卒者の回答をみると「大学・就職予備校などの勧めがあったから」が38%、「ホームページ、動画、説明会などで北海道の魅力を感じたから」が37%、「第1希望の他都府県の教員採用試験等と日程が重複しないから」が35%と高い。
道の教員選考検査で評価された内容は「ウェブ申請による出願」「選考検査実施要領やホームページによる選考検査の説明」「第2次検査の受検地を選択できること」の順に高かった。
より受検しやすくする方法として最も多かったのは「ウェブ申請の内容・項目の簡素化」で57%。つぎに「出願時の添付書類の簡素化」「選考検査実施要領の簡素化」などと続いた。このほか、従来と異なる条件による特別選考や加点措置の新設、中部地方など1次検査の受検地の拡大を求める声があった。
北海道の教員として登録後、採用を辞退する場合として最も多かったのは「他都府県の選考検査や就職試験が合格となった場合」で25%。前年度の18%から増加している。
(道・道教委 2022-11-14付)
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