浦幌町ＣＳ委が教育の日実践交流会　地域一体で子ども育成　上浦幌中などが事例発表

（市町村 2022-11-14付）

　【帯広発】浦幌町小中一貫ＣＳ委員会、浦幌町教委は１０月下旬、町中央公民館で浦幌町教育の日実践交流会を開いた。オンラインを含め１５２人が参加。教職員や中学生らによる実践発表によって、地域一体で子どもの成長に関わる機運を醸成した。

　町は平成２８年度、地域全体で子どもたちの望ましい生活リズム定着を図るため「スマホ・ゲーム機使用のルール」を宣言。地域総ぐるみで子どもたちの成長に関わる危機意識や課題認識を共有し、宣言に基づく取組を一層推進するために実践交流会を開いている。

　開会に当たり、町小中一貫ＣＳ委員会の松田泰一委員長は「豊かな創造性や情報活用能力を踏まえ、持続可能な社会の担い手となる子どもたちの育成が求められている」とし、各校の取組を知り、地域一体となって子の成長に関わる機会に期待を寄せた。

　続いて、上浦幌中央小学校と上浦幌中学校からなる上浦幌学園、浦幌小学校と浦幌中学校からなる浦幌学園がそれぞれの取組を紹介。

　うち上浦幌学園における読書活動の推進について、上浦幌中学校生徒会役員が発表した。

　上浦幌小では、高学年が低学年に向けて絵本の読み聞かせを行っている。低学年は絵本への興味・関心が高まり、高学年は表現力の向上や下級生を思う気持ちを育む機会となるなど、相互に効果的な取組となっていることを示した。

　上浦幌中では、学習委員が図書室を整備しており、新刊紹介や図書アンケートの実施によって利用者数増加の成果を上げた。国語科授業では新聞を活用した導入を継続し「長文を早く読む力」「文章を要約する力」が身に付き「家でも新聞を読むようになった」という生徒が増加。「今後も生徒会として活動を推進し、想像力・集中力を高めていきたい」と話した。

　このあと、地域学校協働活動、認定こども園の活動紹介に続き、教育の日コンサートが開かれた。

(市町村 2022-11-14付)