江別市５年度予算編成方針　部活動指導員配置を検討　骨格編成　ＡＩドリル導入も

（市町村 2022-11-18付）

　江別市は、５年度予算編成方針を公表した。来年４月に市長選を控えており、継続事業を中心に骨格予算として編成する。学校教育関連施策をみると、学校施設の改修・修繕や部活動指導員の配置、ＡＩドリルの導入などを検討している。

　市は、コロナ禍にあっても堅調な市税により、一般財源総額は一定水準の確保が見込まれる。一方で、社会保障費の増嵩や原油価格・物価高騰等の状況を踏まえ「引き続き厳正な財政運営に努める」とした。

　こうした中、重点事項として①えべつ未来戦略の推進②新型コロナウイルス感染症への対応③デジタル化の推進④ゼロ・カーボンに向けた取組―の４点を設定。限られた財源の最適な活用を進める。

　予算要求基準をみると、義務的経費を除く継続事業では、物価高騰の影響分を事業見直し等で対応することを基本に、４年度当初予算における一般財源所要額と同額の範囲内と設定した。

　重点事項のうち新規・拡大項目については、継続事業の別枠で措置するものの、既存事業の廃止や削減、特定財源の獲得等によって可能な限り必要な一般財源を確保するよう努めるとした。

　学校教育関連における実施予定の主な施策をみると、学校施設の改修・修繕や部活動指導員の配置、ＡＩドリルの導入、不登校傾向の児童生徒のための支援員配置などを検討している。

　学校施設の改修・修繕では、多くの学校からトイレ洋式化や多目的トイレの設置、屋根や外壁の改修工事などの要望があることから、教育環境確保のための施設整備を進める。

　部活動指導員の配置では、学校で希望の部活動ができていない生徒がいる現状にあることから、部活動指導員を配置するなど、生徒たちがスポーツや文化活動に継続して親しむことができる機会を確保。検討委員会を設置し、市に適した部活動の在り方などを協議していくことを検討している。

　ＡＩドリルの導入では、タブレット端末の利活用と個別最適な学習環境の提供の観点から、場所を問わず児童生徒が習熟度に合った問題に効果的に取り組むことができるＡＩドリルの導入が求められている。このため、市内全小・中学校において、無償トライアルを活用した検討を進めている。

　このほか、ハイパーＱＵの実施学年・回数の増加を検討している。

　５年度予算案は、来年２月７日に発表する予定。

(市町村 2022-11-18付)