美唄養で感染症対策改善セミナー　効果的な換気方法は　道教委　学校視察や講話

（学校 2022-11-16付）

美唄養護感染症対策セミナー

　【岩見沢発】道教委は８日、美唄養護学校（上村喜明校長）で学校の感染症対策改善セミナーを行った。同校職員約６０人と、オンラインで大野農業高校、本別高校などの養護教諭ら１０人が参加。学校視察や講話を通して効果的な換気方法について学んだ。

　セミナーは、道教委が本年度から新規事業として実施。長期的な視点で「感染症に強い学校」の定着を図るため、感染症対策の専門家が学校を訪問し、改善点を整理している。

　この日は、道立総合研究機構北方建築総合研究所の廣田誠一部長と村田さやか主査が来校し、学校視察と助言、講話を行った。

　学校視察では、校内全ての教室を調査。換気のために窓やドアを開け放す必要のある教室が多くみられたことから、冬季において寒さを感じにくい換気の仕方を相談し、窓を開けた場合の効果的な換気方法や、ロスナイ（熱交換システム）のさらなる導入を検討することとした。

　講話は村田主査が「学校の換気の方法」と題して実施。はじめに、給気口と排気口を設けるなどの換気を行うポイントを整理し、全般換気や局所換気などの換気の種類を説明した。

　また、換気扇のない部屋で窓を開けて換気する際、室温が下がりにくい方法を紹介。二重窓を互い違いに開けて、窓の対角に位置する戸を開けることで効果的な換気ができると話した。

　さらに、排気型換気装置や天井埋込型換気装置、ダクト式排気装置、カセット型熱交換換気装置、天井埋込型熱交換換気装置を使用する際の留意点などを紹介。

　二酸化炭素濃度計を利用して換気が十分になされているかを点検するとともに、必要に応じて清掃を行うことなどを求めた。

(学校 2022-11-16付)