上川局 授業改善推進チーム活用事業 ICT活用 中高で交流 旭川緑が丘中でモデル事業(学校 2022-11-15付)
授業改善推進チーム・緑丘中
【旭川発】道教委の授業改善推進チーム活用事業の端末活用推進チーム配置校である旭川市立緑が丘中学校(貞弘真悟校長)は10月下旬、端末を活用した授業を高校のICT担当者に公開した=写真=。1人1台端末やスクリーン、大型モニターなどの機器やグーグルクラスルーム、ジャムボードなどのアプリケーションを活用した授業公開と終了後の交流を通して、ICT活用による授業力向上を図った。
事業は児童生徒の学力向上に積極的に取り組もうとする複数の小・中学校に1人ずつ授業改善推進教員を配置し、その推進教員からなる「授業改善推進チーム」を活用して、小学校においては学校全体の授業改善、中学校においては、地域全体の数学に係る授業改善に取り組むもの。
当日は3年4組の数学(廣野裕介教諭、生徒数40人)を公開した。
本時の目標は「今まで学習した内容がどの程度身に付いているか確認し、必要な問題を解くことができる」「いろいろな関数の特徴について振り返り、比較することで関数y=ax2の理解を深める」と設定した。
廣野教諭はノートに手書きしている宿題を端末のカメラで撮影させ、クラスルームに提出させた。その上で解答のメモをエアドロップで配布し、丸付けを行った。
宿題の中で分からない、解決したい問題を1つ選んでジャムボードに添付させ、分からない問題がない生徒がつまづき・困り感を抱える生徒に教えさせた。
続いて課題「色々な関数についてまとめてみよう」を設定。参考として他クラスの生徒のノートをスクリーンで示し「このノートや、サファリ・クロームで調べたことなどを参考にしてまとめて」と呼びかけた。問題・課題は大型モニターに映し出した。
授業後の交流で廣野教諭は「今までやってきた実践を共有するためICT機器を多用した」と説明した。
参加者は「授業準備にどれくらい時間がかかるか」「ジャムボードの資料はいつでも見返すことができるのか」と質問したほか「生徒が指示に対してすぐに動けており、日々の実践の成果だと思った」「端末利用における規律作りからやっていきたい」などの意見を述べた。
廣野教諭は授業準備について「一度作成すれば担当の4クラス分に活用できるため時間短縮になっている」と答えるなど、ICT活用によるメリットを伝えた。
上川局の泉大吾教育支援課長は「中学校卒業までに身に付けてほしい能力などについて中・高連携して交流できるよう発展していけば」と期待している。
(学校 2022-11-15付)
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