札幌市４定補正予算案　光熱費高騰対策は過去最大　３１７学校施設分２０億円計上

（札幌市 2022-11-25付）

　札幌市は２２日、２９日に開会する第４回定例市議会に提出する、総額２０８億７７００万円を追加する４年度補正予算案を発表した。エネルギー価格の高騰が続く中、市内３１７の学校施設などの電気代やガス代の増額分約２０億円を盛り込んだ。市によると、光熱費の補正規模としては過去最大。

　補正額の内訳をみると、一般会計が１７６億９９００万円、特別会計が４７００万円、企業会計が３１億３１００万円。

　エネルギー価格の高騰で、電気料金やガス料金が値上がりする中、市庁舎や文化・スポーツ施設など市有施設の光熱費の増額分として総額４６億１６００万円を一般会計に盛り込んだ。前年度と比べて光熱費は約１・７倍となる。

　このうち学校施設には、１９億５３００万円を計上。内訳は幼稚園９園に３００万円、小学校１９８校に１１億２７００万円、中学校９８校に６億９０００万円、高校８校に１億４００万円、特別支援学校４校に２９００万円となっている。

　市によると、光熱費の補正規模としては過去最大。電気料金の値上げに伴い、１億７０００万円ほどを追加した平成２６年度を大きく上回った。

　また、私立保育所や認定こども園、児童相談所、民間児童育成会などに対しても、市独自に光熱費を補助する。入所施設には定員１人当たり１万円、通所施設には５０００円、預かり保育を行う施設に２０００円を支給するとして、計２億７７００万円を充てた。

　このほか、経済的に困窮する家庭に学用品代や給食費を補助する就学援助制度の扶助費が、当初の見込みより不足しているとして、１８００万円を増額する。

　補正後の一般会計総額は１兆３２７９億８２７３万円となる。補正予算案は、２９日の市議会に提出する。

(札幌市 2022-11-25付)