ＳＧＳＣ　小学校スキー学習支援事業　５０校に最低１００人派遣　今月下旬にボランティア要請

（札幌市 2022-11-28付）

　さっぽろグローバルスポーツコミッション（ＳＧＳＣ、会長・秋元克広札幌市長）は、小学校スキー学習支援事業について前年度新型コロナウイルス感染症の影響で完全な充足ができなかったことを踏まえ、本年度は５０校・最低でも１００人のボランティアを派遣する予定だ。今月下旬にもボランティアへの派遣要請を開始。ボランティアは、教員が指導するスキー授業におけるスキー板の出し入れやスキー靴・板の脱着、スキーが苦手な子どもへの転倒時の補助など行う。

　札幌市では、スポーツ文化の一つであるウインタースポーツの活性化に向けて取り組み、市民がウインタースポーツの実施や観戦を楽しむことができる環境づくりを推進。ＳＧＳＣも市の目的達成に向けて取組を進めている。

　また、市学校教育の重点である「札幌らしい特色ある学校教育」では、「雪国札幌を考える“雪”」をテーマの一つに位置付け、雪に親しみ共生しようとする心を培う学びの一つとして、市内の小学校でスキー学習を実施している。

　ＳＧＳＣは、北海道の豊富なスポーツ資源を活用しながら地域活性化と交流人口拡大に貢献することを目的に平成２８年に設立。国際的なスポーツイベントの誘致・開催支援活動を推進し、北海道の魅力を発信している。また、市民・団体の多様な交流を支えるとともに、スポーツボランティア「スマイル・サポーターズ」を管理し、各種スポーツ大会への派遣を行っている。

　事業は、スキー学習にボランティアを派遣することで、地域で学校教育を支え、子どもの安全・安心なスキー学習の実施のために、地域に根差したボランティア文化の醸成を図ることを目的に令和２年度から実施しているもの。

　各小学校の希望をもとに、ＳＧＳＣがボランティアに対する派遣要請および従事を希望する学校を聴取。従事者と派遣先小学校の調整後、ＳＧＳＣから従事者名簿を各小学校へ送付している。日程調整や学校までの交通手段など、具体的な調整は各校で行っている。

　スキーの指導は教員のみが行うこととし、ボランティアは教員のサポートを担う。具体的には、スキー板の出し入れやスキー靴・板の脱着、収納時の補助、転倒した児童への補助、励まし、スキー山や学習コースの除雪や整備など。派遣人数は、１校当たり概ね２人程度を想定している。

　今月下旬にもボランティアへの派遣要請を開始。来年１月上旬までに派遣日程を調整し、１、２月の期間に実施する各校のスキー授業を支援する。

(札幌市 2022-11-28付)